１．クラウディオ・メールロ(1533-1604)：LA ZAMBECCARA
２．ヤコブ・ファン・エイク(1590頃-1657)：ファンタジアとエコー
３．オルランド・ギボンズ(1583-1625)：ファンタジア第３番
４．作曲者不詳(15世紀)：ラ・スパーニャ
５．トマリ・モーリー(1557-1602)：ファンタジア
６．ジュゼッペ・ジャンベルティ(1600頃-1622)：SOLFEGGIAMENTO
７．ジョン・ダウランド(1563-1626)：涙のパヴァーヌ
８．モーリー：ファンタジア「狩り」
９．ヘンリー８世(1491-1547)：若き時代
10．マルコ・ウッチェリーニ(1603頃-1680)：ベルガマスク風アリア
11．フィリップ・デ・モンテ(1521-1603)：カンツォーナ
12．ギボンズ：ファンタジア第１番
13．ジローラモ・デラ・カーサ（ウンディーネ）(?-1601)：PIERO PIU FERM'OGN'HOR DI TEMPO
14．ジャンベルティ：BALLO DI MANTUA
15．ルドヴィゴ・グロッシ・ダ・ヴィアダーナ(1564-1645)：パドヴァのカンツォーナ
16．ジョン・ウィルビー(1574-1638)：AS FAIR AS MORN
17．モーリー：LA GIRANDOLA
18．ジョン・ダウランド：パヴァーヌ
19．ギボンズ：ファンタジア第２番
20．ヤコブ・ファン・エイク：WHEN DAPHNE FROM FAIR PHOEBUS DID FLY
イジー・スティヴィーン（リコーダー） ほか 録音：1992年
ARTA【チェコ輸入盤】
イジー・スチヴィーンはチェコの管楽器奏者で、クラシック音楽ばかりでなく、ジャズとロック系の音楽など幅広いジャンルで活躍しているミュージシャン。同時に作曲家として、またチェコ国立劇場の指揮者として、また教師としてマルチな活動をしている多才な人でもあります。スチヴィーンはリコーダーやフルートに限らず、サクソフォーンやオーボエなども吹きこなすマルチ・プレイヤー（欧米には非常に多い）とのことですが、このアルバムを聴けば、そのリコーダー腕前の見事さに感心してしまいます。音楽や楽器に自らを合わせていってしまう才能を活かして、それぞれの楽器や作品の個性を巧く引き出しているようで、無国籍料理を一堂に楽しむようにルネサンス音楽におけるリコーダーの様々な魅力を味わえるアルバムです。ダウランドやギボンズ、トマス・モーリーなどイギリスの作曲家たちのどこか哀愁を帯びたしっとりした音楽とイタリアやフランドルの華やかな音楽とのコントラストも面白いところです。
