フレデリック・ショパン（1810-1849）：
バラード第１番 ト短調 Op.23／同第２番 へ長調 Op.38／同第３番 変イ長調 Op.47／
同第４番 へ短調 Op.47／舟歌 嬰へ長調 Op.60／夜想曲 嬰ハ短調 Op.posth.
ケヴィン・ケナー（ピアノ）
録音：2005年6月、ビドゴシュチ、ポモジェ・フィルハーモニー・コンサートホール
DUX【ポーランド輸入盤】
ケヴィン・ケナーは、1963年アメリカ合衆国のカリフォルニア州コロネード生まれ。1990年にチャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門第３位、国際ショパン・ピアノ・コンクール第２位（最高位）に入賞という実績を持ち、日本にも多くのファンを持っています。ケナーは世界的に活動するピアニストであるとともに、後進の教育にも力を注いでおり、現在ロンドンのロイヤル・カレッジで教鞭をとるほか、世界中でマスタークラスを開催しています。さらに第15回ショパン国際ピアノコンクールでは審査員も務めました。そのケナーの「バラード集」の演奏は、強弱やテンポのコントラストが強く、かなり刺激的。速い部分はより速く！その指回りの凄さは尋常ではありません。また、ケナーの個性的な歌い回し（特に第1番）はかなり徹底しているので、そのねちっこいリズムには頭がクラクラするほど翻弄されてしまいます。好き嫌いは分かれるかも知れませんが、ここまで大胆かつ個性的なショパンも凄味があって面白いものです。この味にハマル人も多いかも。
