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バツェヴィチ/ヴァイオリンとピアノのための作品集

グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
1~4.ソナタ第4番(1949)
5.子守歌(1952)
6.メロディー(1946)
7~10.パルティータ(1955)
11~13.コンチェルティーノ(1945)
14.奇想曲(1946)
15.オベレク(1951)
16~20.室内ソナタ(1945)
21.マゾフシェ舞曲(1951)


バルトゥオメイ・ニジョウ(ヴァイオリン)、パヴェウ・マズルキェヴィチ(ピアノ)

録音:2004年6月、ビドゴシュチ、ポモジェ・フィルハーモニー・コンサートホール

バツェヴィチ/ヴァイオリンとピアノのための作品集

価格:

2,190円 (税込)

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DUX【ポーランド輸入盤】

グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969)は、ポーランドの内外で国際的に認知された最初のポーランド人女性作曲家です。バツェヴィチはワルシャワ音楽院でヴァイオリン、作曲、ピアノを学び、有名なパデレフスキより奨学金を給付され、パリに留学してエコール・ノルマル音楽院にて名教師ナディア・ブーランジェに師事しました。第1回ヴィエニャフスキ国際コンクールで優勝し、ポーランド放送管弦楽団のコンサートミストレスを務めるなどヴァイオリニストとして華々しい活躍をした後、ウッジ国立音楽院の教授に就任して作曲に専念しました。日本ではまだ知る人も少ない作曲家ですが、演奏・録音の機会が急速に増えつつあります。世界的にもバツェヴィチのアルバムが次々とリリースされ、再評価の機運が高まっています。
バツェヴィチのヴァイオリンとピアノのための作品集については、すでにポーランドの俊英ヴァイオリニスト、ピオトル・プワフネルが独Hansslerレーベルから全集という形でリリースしており、初の全集ということで内容的にも注目を集めました。しかし、このバルトゥオメイ・ニジョウも全く同じ年にこのアルバムを録音したものの、ほとんど話題になることがありませんでした。実はプワフネルもニジョウも同じポーランド出身のヴァイオリニストで、奇しくも1991年のヴィニャフスキ国際コンクールで同位優勝(第1位)を分け合った因縁のライバルでもあります。その2人がまた同じバツェヴィチを同時期に録音すること自体、実にユニークな現象ですが、演奏の方向性はずいぶん異なっています。プワフネルは、ドイツ的なスタイルの折り目正しい表現をとっており、内面的な深みを追求する峻厳な演奏でしたが、ニジョウはより華やかなヴィルトォーゾ風のスタイルで、ヴィニャフスキを彷彿とさせるエンターテイメント性が発揮されています。ラヴェルの「ヴァイオリン・ソナタ」を思わせる大胆で荒々しい「パルティータ」、ふんわり優雅で機知に富んだ「コンチェルティーノ」など1曲1曲の個性が豊かで、聴き手を楽しませてくれるのはニジョウの闊達な演奏の方でしょう。しかし、どちらも興味深いアプローチであり、バツェヴィチに関心のある方は両方ともに必携のアルバムといえるでしょう。オススメです。

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