1. コープランド(1900-1990)／バレエ音楽「ロデオ」より「ホーダウン」（ルース・クロフォード・シーガー編）
2-5. ドヴォルザーク(1841-1904)／弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96,B.179「アメリカ」
6. バーンスタイン(1918-1990)／「ウエスト・サイド・ストーリー」より「クール」
7. アメリカ民謡／シェナンドー（ダグラス・グールド編）
8-11. ガーシュウイン(1898-1937)／３つの前奏曲
11.マイク・マーシャル／ビル・モンロー・メドレー
12-15. フィリップ・グラス(1937-)／弦楽四重奏曲第３番「ミシマ」（抜粋）
16. マット・フリナー／アイリッシュ・ルーツ・メドレー
モダン・マンドリン・クァルテット 発売：2012年
SONO LUMINUS【アメリカ輸入盤】
アメリカを象徴する様々な作品を、マンドリン四重奏で演奏するという魅力的なコンセプトアルバムです。もともと、ピアノと弦楽のための作品はマンドリン・アンアンブルに置き換えることは比較的可能に思えますが、やはり実際に演奏するには、持続音が出せないなどのそれなりの苦労があったはず。しかし、ここではそんな難所を全く感じさせることなく、見事に「アメリカン・スピリッツ」を再現しています。誰もが知っているドヴォルザークの「アメリカ」から、フィリップ・グラスといった現代音楽まで新鮮な驚きを味わえます。
モダン・マンドリン・クァルテットは1985年に設立されたアンサンブルで、20世紀初頭の楽器(2台のマンドリン、サイズが一回り大きいマンドラ、低音が出せるマンドロン・チェロ)を用いることで、通常の弦楽四重奏と同じ、もしくはそれ以上の作品の演奏が可能です。すでに様々な形態の90作品を演奏しており、このアルバムの大半の作品がモダン・マンドリン・クァルテットによる編曲ものです。ドヴォルザークの「アメリカ」が予想外に素晴らしい演奏で、マンドリンの音色がこれほど相性が良いとは本当に驚きです。また、コープランドの「ホーダウン」やガーシュウインの「３つの前奏曲」におけるリズムのノリや軽妙な歌い方などセンスも抜群！マンドリン・ファンでなくとも、このマンドリン四重奏のお洒落で心地よい演奏の魅力には抗しがたいことでしょう。
なお、このアルバムにはBlu-rayディスクが同梱されており、5チャンネルのサラウンドで豊かな音場をお楽しみいただけます。Blu-rayには映像は入っておりませんので、予めご了承下さい。
