１～３．エミール・クロイツ（1881-1932）／ヴィオラのための愛の歌
４．エネスコ(1861-1955)／ヴィオラとピアノのための演奏会用小品
５～６．グリンカ(1804-1857)／ヴィオラ・ソナタ ニ短調
７．ピアソラ(1921-1992)／ル・グラン・タンゴ
ロラン・ロシャ（ヴィオラ）、ミアオミアオ・リ（ピアノ） 録音：2006年7月
DORON【スイス輸入盤】
ヴィオラのための作品を集めたアルバムで、中ではエミール・クロイツ（1881-1932）の作品がたいへん珍しい録音で、エネスコやグリンカの作品もヴィオラ・ファン以外にはあまり知られていない隠れた名作です。クロイツは、ドイツのヴッパータル出身のヴィオリストですが、作曲家としてはヴィオラのための作品を多く残しています。「ヴィオラのための愛の歌」は、タイトルの通り濃厚なロマンティシズムを感じさせる甘い音楽です。エネスコやグリンカの上品でしなやかな歌い回しも絶品で、これらの作品がお好きな方にはぜひご一聴をお奨めしたいアルバムです。
演奏しているロラン・ロシャは、1966年生まれのスイスのヴィオラ奏者で、ソリストとして、また室内楽の分野でも活躍しています。甘いマスクに比例した甘美な音色と端正で美しい演奏ぶりは大変心地よく、ソロ楽器としてのヴィオラの魅力を改めて教えてくれます。ピアノのミアオミアオ・リは中国、鄭州出身のピアニストで、ロラン・ロシャとの相性も抜群です。オススメです。
