1-12. プロコフィエフ(1891-1953)/子供のための音楽 Op.65(全12曲)
朝、散歩、おとぎ話、タランテラ、後悔、ワルツ、きりぎりすの行進、雨と虹
鬼ごっこ、行進曲、夕べ、月は草原の上にのぼる
13-22. ハチャトゥリアン(1903-1978)/子供のアルバム第1巻(全10曲)
小さな歌(アンダンティーノ)、スケルツォ、お友達は病気、誕生日のパーティー
エチュード、昔のお話、インヴェンション(バレエ「ガイーヌ」のアダージョ)
フゲッタ、木馬、フォークダンスの形式で(ギャロップ)
23-34. グレチャニノフ(1864-1956)/ピアノのための物語 Op.118(全12曲)
春、孤独、緑の草原で、陰、楽しいコーラス、恐ろしい話、慰め、孤児
踊りの間、幸せなできごと、オリエンタル、動き回る雲
クリスチャン・ファヴル(ピアノ) 録音:1995年7月7日
DORON【スイス輸入盤】
19世紀後半から20世紀にかけて、ロシアの作曲家たちは子供のためのピアノ曲を好んで作り、チャイコフスキーの「子供のためのアルバム」やショスタコーヴィチの「人形の踊り」をはじめ、プロコフィエフやハチャトゥリアン、カバレフスキー、スヴィリドフ、シチェドリンなどそうそうたる作曲家たちの素敵な作品が残されています。ピアノ教育のメソードとして世界中で愛用され、楽譜も比較的入手しやすくなっています。しかし、プロのピアニストによる録音は驚くほど少なく、このクリスチャン・ファヴルによるアルバムは、作品の真価を伝える優れた演奏の1つです。
プロコフィエフの「子供のための音楽」やハチャトリアンの「子供のアルバム第1巻」は特に人気の高い作品であり、子ども用に易しい技術で書かれた分かりやすく楽しい音楽でありながら、それぞれの作曲家の個性と芸術的な深みもきちんと備わっていねので、大人が鑑賞しても充分に楽しむことができます。声楽曲で知られているグレチャニノフは、子供のためにたくさんのピアノ作品を残していますが、「ピアノのための物語」はたいへん珍しい録音となります。グレチャニノフの叙情性に富んだ美しい音楽は、子供たちに優しく語りかけるような