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ドヴォルザーク/ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」、ドホナーニ/ピアノ五重奏曲第1番(ピアノ四手連弾版)

1-6. ドヴォルザーク(1841-1904)/作曲者編/ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 Op.90「ドゥムキー」(ピアノ四手連弾版)
7-10. エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960)/ヤン・ブランツ・バイス編曲/ピアノ五重奏曲第1番 ハ短調 Op.1(ピアノ四手連弾版)

パルマス・ピアノ・デュオ[クリスティーナ・パルマス、ルカ・パルマス(ピアノ)]

録音:2007年8月27-29日、イタリア、ヴィチェンツァ県ロニーゴ、聖アポッリナーレ教会

ドヴォルザーク/ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」、ドホナーニ/ピアノ五重奏曲第1番(ピアノ四手連弾版)

価格:

2,343円 (税込)

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BOTTEGA DISCANTICA【イタリア輸入盤】

ドヴォルザークは6曲のピアノ・トリオを書いたといわれていますが、そのうちの2曲は現在では失われてしまっており、「ピアノ三重奏曲第4番」は現存するドヴォルザークの最後のピアノ三重奏曲ということになります。この作品を書いた1890年前後は、ドヴォルザークが交響曲第8番や交響曲第9番「新世界より」、弦楽四重奏曲「アメリカ」など数々の名作を生み出した最盛期で、従来のドイツ音楽的な作品から、チェコ国民学派としてスラブ的な音楽を探求・模索しはじめた頃でもありました。この「ピアノ三重奏曲第4番」は、「ドゥムキー」の呼称で知られるように、伝統的なソナタ形式とは異なる「ドゥムカ」というスラヴ的な形式を持っています。いかにもドヴォルザークらしい、スラヴ的な愁いを含んだ旋律が美しく、ジプシー音楽やチェコの民族舞曲の影響も感じられます。このアルバムでは、作曲者自身の手によるピアノ四手連弾版が演奏されており、珍しく貴重な録音といえるでしょう。原曲がピアノ・トリオだけにそれほど大きな違いはなさそうですが、実際はかなりイメージが変わっており、より優しく穏やかな曲調に感じられます。
一方のエルンスト・フォン・ドホナーニ(ドホナーニ・エルネー)は、ドヴォルザークの1世代後のハンガリー人作曲家で、指揮者やピアニストとしても活躍しました。教師としても大変優れていたらしく、アニー・フィッシャーやゲザ・アンダなどの大ピアニストをはじめ、ショルティやフリッチャイなどの大指揮者を育て上げ、ハンガリーの音楽界に重要な役割を果たしました。ブダペスト音楽院の院長を務めたものの、第2次世界大戦後は共産党政権からの弾圧を逃れるためやむなくアメリカへ移住しました。バルトークと同期とは思えないほど、ドホナーニの音楽はロマン派の伝統を守った保守的なものだったので、これまでやや地味な扱いを受けていましたが、近年室内楽曲やピアノ曲を中心に演奏機会が格段に増えつつあります。中でも「ピアノ五重奏曲第1番」は隠れた名作として評価されており、ドイツ・ロマン派を思わせる豊かで落ち着いた音楽は心地よいものです。その「ピアノ五重奏曲第1番」のピアノ四手連弾版となるとたいへん珍しい演奏・録音といえるでしょう。

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