フランツ・シューベルト:
1-4. 弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810「死と乙女」(フランツ編ピアノ連弾版)
5-8. 交響曲第8番「未完成」 D.759, D.797/1(4楽章完成版)
第1楽章、第2楽章:フッテンブレンナー編ピアノ連弾版
第3楽章:アンソニー・ゴールドストーン編(シューベルトのスケッチからの完成版)
第4楽章:『ロザムンデ』 D.797~間奏曲:ヘルマン編ピアノ連弾版(ゴールドストーン補筆)
ゴールドストーン&クレモウ(ピアノ)
発売:2014年、イングランド、ノースリンカーンシャー、アルクボロー、聖ジョン・バプテスト教会
DIVINE ART【イギリス輸入盤】
シューベルトの非公認ピアノ・デュオ集の第3集。結成から30年、忙しいコンサート・スケジュールをこなしながら、これまでに40枚以上のCDをリリースしている英国のピアノ・デュオ「ゴールドストーン&クレモウ」。いくつもの珍しいレパートリーを持つ彼らですが、今回も2つの世界初演を含む、シューベルトの知られざる作品を演奏しています。
『死と乙女』のピアノ・デュオ版は、歌曲作曲家として知られるローベルト・フランツ[1815-1892]の編曲によるもので、こちらは原曲を忠実に移し替えた興味深い音楽となっています。
もう一つの『未完成』完成版のピアノ・デュオ版は、様々な英知が結集したもので、第1楽章と第2楽章はシューベルトと同時代に生まれたアントン・フッテンブレンナー[1794-1868]による編曲、第3楽章はシューベルトのスケッチをゴールドストーン自身がピアノ・デュオ版に作り変えたもの、そして謎の第4楽章は『ロザムンデ』間奏曲のフリードリヒ・ヘルマン[1828-1907]によるピアノ・デュオ版を転用したもので構成されています。