1. 不詳/王の舞曲
2. マルティン・コダス(13世紀)/「カンティガス・デ・アミーゴ」から「ビゴの海の波」
3. ベルナルト・デ・ヴェンタドルン(1130/1140頃-1190/1200頃)/ひばりが陽の光を浴びて
4. 不詳(ヴァチカンのロッシ写本より;14世紀)/輝く星
5. 不詳/イザベッラ
6. 不詳(セファルディムの歌;14世紀)/ばらの花は咲き
7. ギラウト・デ・ボルネーユ(1138年頃-1215)/栄光の王(*)
8. アルフォンソ10世(1221-1284)編纂/「聖母マリアのカンティガ集」から「アヴェとエヴァの間に」
9. 不詳/ラ・マンフレディーナ-ロッタ
10. アルフォンソ10世編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から「ばらの中のばら」
ジョヴァナンジェロ・デ・ジェンナロ(テノール、ヴィエール、ナイ)
ピッポ・ダンブロジオ(ドゥフ、リク、ガヴァル)、ニコラ・ネスタ(ウード(*))
録音:記載なし、聖コッラード大聖堂、モルフェッタ、イタリア 発売:2007年
Digressione contemplattiva【イタリア輸入盤】
ジョヴァナンジェロ・デ・ジェンナロは、1968年イタリアのモルフェッタに生まれ、バーリのニコロ・ピッチニーニ音楽院でフラウト・トラヴェルソを、モルフェッタのA・ドヴォルジャーク民族音楽学校で合唱を学んだテノール歌手兼古楽器演奏家。1991年にアンサンブル・カリクスティヌスを創設。アンサンブル・オルガヌムに参加したこともあります。ピッポ・ダンブロジオは、1965年イタリアのバーリに生まれた打楽器奏者。ジャズ・ドラマーとして国際的に活躍する他、アンサンブル・カリクスティヌスのピリオド打楽器奏者を務めるなど古楽の分野にも進出しています。
このアルバムでは、中世の様々な古楽器が用いられており、その独特の音色も楽しみのひとつ。「ヴィエール」は、中世フィドルの一種で、ヴィオールの前身となった弓弦楽器です。「ナイ」は、アラブ音楽で使われる葦笛で、日本の尺八や南米のケーナとほぼ同じもの。ドゥフ、リク、ガヴァルは、タンバリンに似た片面枠付き太鼓。比較的有名な「ウード」は、アラブ音楽で用いられるリュートや琵琶に似た撥弦楽器ですが、フレットが無く、プレクトラム(ピック)を用いて演奏します。
Digressione contemplattivaは、イタリアのモルフェッタに本拠を置くコンサート・エージェント、ディグレッシオーネ・ミュージックが擁するレーベル。残念ながら初回CDプレス盤は大人気につき完売してしまい、その後CD-Rでの供給となったようですが、演奏・録音とも素晴らしいディスクなので、古楽器演奏がお好きな方はぜひお試し下さい。デジパック・ケースです。