CD1:ピアノ協奏曲第1番、四季より「四月」
歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
CD2:交響曲第5番
ヴィクトール・フェドートフ(指揮)/神奈川フィル、ポリーナ・フェドートワ(ピアノ) 録音:1999年
Classical Records【ロシア輸入盤】
ロシアの名匠フェドートフと神奈川フィルの1999年9月1日の素晴らしい演奏会のライヴ。ピアノ協奏曲第1番でピアノを担当しているフェドートワはフェドートフの愛娘。しかし、決して親の七光りなどではなく、テクニックは素晴らしく、チャイコフスキーらしいヴィルトーゾ的な迫力も充分。神奈川フィルは金管に若干の乱れはあるものの、かなり気合いが入った演奏で充実しています。
メインの交響曲第5番も驚くほどロシア的な表現が決まっていて、神奈川フィル渾身の名演奏といえるでしょう。オケの気迫が充分に伝わってきて、感動的。金管の技術やアンサンブルにはやや不満はあるかも知れませんが、日本のオケとは思えないほどダイナミックでスケールが大きく、4楽章まで緊張感が見事に持続しています。このような素晴らしい演奏をした神奈川フィルを大いに讃えるべきですし、それを導いたフェドートフもやはり恐るべき実力の持ち主だったことが改めて分かります。