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ラフマニノフ/ピアノ三重奏曲第1,2番、ヴォカリーズ

セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
1. ヴォカリーズ Op.34 No.14(ミハイル・ウトキン編曲ピアノ三重奏版)
2. ピアノ三重奏曲第1番 ト短調「悲しみの三重奏曲」
3-5. ピアノ三重奏曲第2番 ニ短調「悲しみの三重奏曲」(偉大な芸術家の思い出)


ユーリ・ディデンコ(ピアノ)、グラーフ・ムルジャ(ヴァイオリン)、ミハイル・ウトキン(チェロ)

録音:2008年

ラフマニノフ/ピアノ三重奏曲第1,2番、ヴォカリーズ

価格:

1,629円 (税込)

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Classical Records【ロシア輸入盤】

おすすめ

ロシアの3人の中堅アーティストたちによるラフマニノフのピアノ三重奏曲集。これが予想を遙かに超える優れた演奏で、ほの暗い情熱とむせかえるようなロマンにあふれています。ピアノ、ヴァイオリン、チェロはそれぞれの出番ではかなり強い主張を持って前面に出てきており、なかなか大胆で刺激的なアンサンブルほ繰り広げています。小さくキレイにまとまったピアノ・トリオが多いなか、これほど壮絶でパンチのある演奏はむしろ貴重なほど。ラフマニノフの音楽がもつダイナミズムを見事に表現し、そのパワーが聴き手の心に鋭く迫ってきます。もちろん、まとまるべきところは緊密な連携が為されており、それぞれが自分の役割をよく理解していることが明瞭に伝わってきます。メランコリックで憂鬱な表情と、慟哭ともとれる激しい表現のコントラストが鮮やかに決まった入魂の演奏です。
ピアノのユーリ・ディデンコ(1966-)はウクライナ生まれの優れたピアニスト。モスクワ音楽院でメルジャーノフやムンドヤンツに師事し、現在は母校で教鞭を執っています。ソリストとしてはリストをはじめロマン派の作品を得意とし、VISTA VERAレーベルにはメシアンやリストなど複数の録音を行っています。また、モスクワ・ラフマニノフ協会の事務局長も務めたり、このClassical Recordsレーベルを自身で立ち上げて、モスクワ音楽院の名教授たちの貴重な録音や新進若手アーティストを紹介する優れたアルバムを次々にリリースするなど八面六臂の活躍ぶりを示しています。
ヴァイオリンのグラーフ・ムルジャは中央音楽学校やモスクワ音楽院、さらにイギリスのロイヤル・アカデミーで学び、様々な国際コンクールで華々しい成果を上げました。1990年のパガニーニ・コンクール、1991年のヴィエンナ・ダ・モッタ・コンクール、1994年のチャイコフスキー・コンクール、1996年のジャック・ティボー・コンクール、1997年のサラサーテ・コンクール、1999年のヴィオッティ・ヴァルセシア・コンクールなど毎年のように受賞を重ね、その凄腕ぶりを発揮しました。ムルジャのソロ・アルバムは欧米で大絶賛を受けており、各地のオーケストラからも共演のオファーが殺到する人気ぶりです。
ミハイル・ウトキンは、1952年リトアニアの首都ビリニュス生まれのチェリストで、天才オーボエ奏者として名高いアレクセイ・ウトキンと兄弟とのこと。7歳にしてモスクワ中央音楽学校でレッスンを受け始め、1970年にはモスクワ音楽院で巨匠ロストロポーヴィチのもとで学び、さらにカリアノフにも師事しました。国内外のコンクールで優秀な成績を収め、ソリストとしてヨーロッパ各地で演奏し、1978年にクルト・マズア指揮のゲヴァントハウス管と共演したショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第2番は、賞賛を集めました。室内楽にも意欲的に取り組み、1996年には「ロシア人民芸術家」の称号を得ています。強くオススメできるアルバムです。

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