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ロシアのピアノ協奏曲集~グラズノフ、スクリャービン、チャイコフスキー

1. グラズノフ(1856-1936)/ピアノ協奏曲第2番 ロ短調 Op.100(*)
2-4. スクリャービン(1872-1915)/ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 Op.20(+)
5-6. チャイコフスキー(1840-1893)/ピアノと管弦楽のための協奏的幻想曲 ト長調 Op.56(#)


ピアノ:カテリーナ・ザイツェワ(*)、ニキータ・フィテンコ(+)、アレクサンドル・トゥトゥノフ(#)
マーラン・カールソン指揮/ロシア・フィル   発売:2007年

ロシアのピアノ協奏曲集~グラズノフ、スクリャービン、チャイコフスキー

価格:

1,629円 (税込)

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Classical Records【ロシア輸入盤】

ロシアのピアノ協奏曲といえば、チャイコフスキーの第1番やラフマニノフの第2番と第3番あたりが飛び抜けて人気が高く、プロコフィエフやショスタコーヴィチなどもしばしば取り上げられています。このアルバムでは、比較的マイナーな3曲が取り上げてられており、クラシックの裏街道にひそむ隠れた名品をアピールするような面白い内容になっています。また、3曲それぞれにピアノ独奏者が変わるという点でも珍しい企画となっています。
ロシアの大作曲家グラズノフ(1865-1936)は、9つの交響曲やたくさんの管弦楽曲、バレエ「四季」や「ライモンダ」などで知られています。彼のピアノ作品は数こそ少ないものの、2つのピアノ協奏曲は、いかにもロシア風のメランコリックな旋律と重厚で華麗な響きがロマンチックで聴き応えがあります。ここで採り上げられた「ピアノ協奏曲第2番」は、単一楽章制の20分ほどの愛らしい作品。ラフマニノフほど外向的でヴィトォーゾ的ではありませんせんが、旋律の美しさとロマンチックな響きは一級品。ラフマニノフのピアノ協奏曲がお好きな方にはきっと気に入っていただけることでしょう。
スクリャービン(1872-1915)の「ピアノ協奏曲」は、よりネクラなムードが漂うものの、やはり相当ロマンティックな音楽です。スクリャービンが25歳という若い時期に書かれただけあって、のちの前衛的な無調っぽい神秘主義的な音楽とは異なり、後期ロマン派風の親しみやすい作品です。ラフマニノフやショパンに迫るほど甘く美しい響きはとろけそうなほどで、スクリャービンらしい物憂くセンチメンタルな旋律が満載の美しいピアノ協奏曲です。
最後のチャイコフスキー(1840-1893)の「協奏的幻想曲」は、まさに知る人ぞ知る隠れた名品。協奏曲というジャンルにしては珍しい2楽章制であり、またより自由なスタイルをとっていることから番号付きのピアノ協奏曲とはならなかったものの、事実上のピアノ協奏曲であり、30分近いなかなかの力作です。第1楽章は、民謡調の親しみやすい旋律が次々と現れ、ピアノ・ソロもヴィルトォーゾ的で明るく華麗です。2楽章の冒頭におけるピアノとチェロのデュエットの旋律は、まさにお涙頂戴もので、映画音楽顔負けの超ロマンチックぶり。途中から全く違う舞曲風の主題がタンバリン(!)とともに時々顔を見せ、やがて完全に舞曲に変貌してガンガン盛り上がっていってしまうという相当ユニークな曲です。

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