スクリャービン(1872-1915):
ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調 Op.23/5つの前奏曲 Op.15 から Nos.1,2,4,5
5つの前奏曲 Op.16/7つの前奏曲 Op.17 から Nos.1-3,5-7
4つの前奏曲 Op.11/2つの前奏曲 Op.27/4つの前奏曲 Op.31
4つの前奏曲 Op.33/3つの前奏曲 Op.25/4つの前奏曲 Op.37
4つの前奏曲 Op.39/4つの前奏曲 Op.48/3つの前奏曲 Op.49
2つの前奏曲 Op.67/炎に向かって(詩曲)
ワレーリー・カステルスキー(ピアノ) 録音:不詳 発売:2007年
Classical Records【ロシア輸入盤】
ワレーリー・カステルスキー(1941-2001)はモスクワ生まれのピアニストで、グネーシン音楽学校で学んだ後、モスクワ音楽院で名教授ゲンリヒ・ネイガウスに師事しました。1960年の第6回ショパン・コンクールで第6位に入賞(ポリーニが優勝)するほか、1963年のロン=ティボー国際コンクールや1967年のミュンヘン・コンクールで入賞をしています。その後は世界中の国際音楽祭に招聘されるなど国際的にソロ活動を行い、ロマン派の作曲家たちの作品を得意としていました。とりわけスクリャービンの名手として知られ、彼のスクリャービンの録音はファンから絶大な支持を得ていました。モスクワ音楽院の教職としても活躍しましたが、2001年に脳梗塞に倒れ急逝してしまいました。カステルスキーはその人気のわりに録音数が少なく、このオール・スクリャービン・プログラムのアルバムは、彼の真骨頂を発揮した最大の遺産として貴重なものといえるでしょう。