ヴィクトール・フェドートフ（指揮）／サンクト・ペテルスブルグ交響楽団 録音：1980年
Classical Records【ロシア輸入盤】
指揮者のフェドートフはロシア・バレエの神様として評価が高く、日本でもすでにお馴染みの存在。フェドートフはチャイコフスキーを得意としており、「白鳥の湖」は神業的なセンスの塊のような演奏で、名盤として広く親しまれています。フェドートフの「眠れる森の美女」は、かつてレニングラード・フィルを振った演奏が他社からリリースされたことがありますが、今回のアルバムはそれとは異なる音源で、Classical Recordsレーベルより新たに販売されたニュー・アルバムです。「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」ほど有名なナンバーが少なく、音楽だけを聴いていると冗長に感じられることもある「眠れる森の美女」を全く飽きさせずに聴かせる手腕はやはり大したものです。他のアルバムではフォルテシモの連続でやかましく感じられる曲がスッキリ洗練されており、全体に柔らかい表情の優雅な演奏になっています。
