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第1回セルゲイ・タネーエフ国際室内楽コンクール入賞者たち

1.セルゲイ・タネーエフ(1856-1915)/前奏曲とフーガ 嬰ト短調
2.ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲
   タマーラ・チターゼ(ピアノ)、ケテヴァン・セパシヴィリ(ピアノ)[第2位]

3.スメタナ/ピアノ三重奏曲ト短調 から フィナーレ
   トリオ・ベル・エポック[第2位]
   【ヤコブ・フィチェル(ピアノ)、サブリナ・ツィンメルマン(ヴァイオリン)、パヴロス・カルヴァーリョ(チェロ)】

4~6.タネーエフ/ピアノ四重奏曲 ホ長調 Op.20
   ナターリャ・ズロビナ(ピアノ)、アンナ・コチェラーエワ(ヴァイオリン)
   ナターリャ・ゴロヴィナ(ヴィオラ)、アレクサンドラ・ブド(チェロ)[第1位]

録音:2002年、カルーガ

第1回セルゲイ・タネーエフ国際室内楽コンクール入賞者たち

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Classical Records【ロシア輸入盤】

1996年にロシア国内コンクールとして開始され、2002年に国際コンクールとして発展・拡大したセルゲイ・タネーエフ室内楽コンクール。このアルバムは、タネーエフの生誕150年を記念して、第1回国際コンクールの第1位・第2位入賞者の演奏をCD化したものです。セルゲイ・タネーエフ(1856-1915)は、ピアノをニコライ・ルビンシテインに、作曲をチャイコフスキーに師事したロシアのピアニスト兼作曲家。伝説的ヴァイオリニストであるアウアーと組んで演奏したり、師であるチャイコフキーのピアノ協奏曲第1番のモスクワ初演、同第2番の初演を行うなどピアニストとしても活躍しました。モスクワ音楽院の教授を長らく務め、院長にまでなり、スクリャービンやラフマニノフ、グラズノフ、プロコフィエフなどを育てました。作曲家としては4つの交響曲や9つの弦楽四重奏曲などを残してしますが、これほど重要な音楽家であるにもかかわらず、タネーエフの音楽を聴く機会はこれまでかなり少ないものでした。
このアルバムでは、まだまだ珍しいタネーエフの「前奏曲とフーガ 嬰ト短調」と「ピアノ四重奏曲」が聞きもの。タネーエフの作風は、チャイコフスキーと同様保守的で、対位法を多く駆使した「ドイツ的」な音楽といわれるだけに、両曲ともたいへんガッチリした響きをもつ優れた作品です。ピアノ作品をあまり書かなかったとされるタネーエフの代表作「前奏曲とフーガ 嬰ト短調」は、技巧的にもかなりの難曲とのことながら、近年若手ピアニストが積極的に取り上げるようになってきました。本来は独奏曲のはずですが、ここでは2人のピアノ・デュオによる演奏らしく、その点でもたいへん珍しい録音です。カップリングもブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」というこだわりぶりで、両者の作曲技法における抜群の構成力を比較して聴くことができます。
一方「ピアノ四重奏曲」は、40分以上もかかる大作で、ブラームスやシューマンにも似た憂いに溢れた重厚な音楽は、「ロシアのブラームス」と呼ばれるに相応しいものです。さらに甘美な旋律が縦横に用いられており、まさに隠れた名作。この作品を知れば、タネーエフ・ファンになってしまう方も多いはず。演奏している4人は常設の四重奏団ではないようで、団体名が表記されていませんが、さすが1位となっただけあって、非常に美しい見事な演奏です。

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