1-2. ブラームス/2つのハンガリー舞曲(第1,6番)
3-18. ブラームス/ワルツ集 Op.39
19-29. ブラームス/シューマンの主題による変奏曲 変ホ長調 Op.23
30-38. シューマン/舞踏会の情景
カテリーナ・ザイツェヴァ、ニキタ・フィテンコ(ピアノ) 録音:2005年
Classical Records【ロシア輸入盤】
4手のピアノ作品の中で、本来最もメジャーに弾かれているブラームスとシューマンの曲目が収められた、ありそうであまりないデイスク。4手のための作品というとラフマニノフのオリジナル曲やラヴェルなどの難しい編曲ものがコンサートやレコーディングでよく取り上げられますが、実際2人でリラックスして楽しむというにはいささか技術的にも内容的にも無理があるでしょう。それに比べてブラームスやシューマンの作品は、その時代に音楽を愛する家庭で実際に弾かれ楽しまれたものなので、ずっと身近で親密な内容であるところがポイント。「ワルツ集」は、耳慣れた旋律がそこかしこにあってとても親しみやすいですし、シューマンの「舞踏会の情景」は、4手版の「子供の情景」みたいな楽しい曲。こういう曲を実際に2人で弾いたらさぞ楽しいことでしょう。
演奏している2人はロシアの実力派の若手で、数々のピアノコンクール入賞歴を誇っているようですが、2人ともアメリカの音楽大学で教鞭をとっているそうです。