エフゲニー・スヴェトラーノフ（指揮）／ロシア国立交響楽団 発売：2004年
Classical Records【ロシア輸入盤】
スヴェトラーノフ節全開の強烈なストラヴィンスキーの演奏です。特に「ペトルーシュカ」は他のどの演奏とも異なる個性的な演奏で、重量級の豪快なサウンドとあまりにも強烈な表現は鳥肌ものです。ドロドロした雰囲気と怖いほどの迫力、そして引きずるようなスロー・テンポはすごすぎます。ここまで巨大なスケールをもった「ペトルーシュカ」なら、好き嫌いの枠を超えて、聴き手に衝撃を与えることでしょう。「春の祭典」も同様の傾向ですが、もともとバーバリズム溢れる曲なので、こちらはむしろスタンダードな演奏に聞こえるほど。もともとの音源の音質が良くないのか、フォルテは若干割れてしまいますが、妙に生々しい音質で、リマスタリングもいい出来といえるでしょう。定番の大人気アルバムです。
