１．ジョヴァンニ・ガブリエーリ（1553?-1612）：カンツォン
２～４．ウィリアム・バード（1540?-1623）：イングランド舞踏組曲
５．ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ（1526-1594）：リチェルカーレ
６．７．アンドレア・ガブリエーリ（1510?-1586）：リチェルカーレ第９旋法／同第２旋法
８．ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク（1562－1621）：「わが若き日々は終わり」による変奏曲
９．不詳：フーガ ト短調
10．ボフスラフ・マチェイ・チェルノホフスキー（1684-1742）：Laudetur Jesus Christus
11．12．ボフスラフ・マチェイ・チェルノホフスキー（1684-1742）：フーガ イ短調（半音階的主題を伴う）／フーガ イ短調
13．14．Ｊ・Ｓ・バッハ：フーガの技法 BWV1080 から コントラプンクトゥス II，IV
15．16．Ｊ・Ｓ・バッハ：平均律クラヴィーア曲集第１巻 から 前奏曲とフーガ BWV857
チェコ・クラリネット・クァルテット［CCQ］
インドジフ・パヴリシュ、ルジェク・ボウラ、ヴォイチェフ・ニードル（クラリネット）、
ペトル・ヴァラーシェク（バスクラリネット） 録音：2005年
CLARTON【チェコ輸入盤】
チェコ・クラリネット・クァルテットは1993年に結成されたグループで、1970～1972年生まれの若いメンバーから成り、クラシックとジャズのコンクールでともに入賞歴のあるジャンルを超えたグループです。ここでは、バロック期の名曲を中心とした選曲でずいぶん渋いアルバムだろうと思いきや、これが恐ろしく丁寧なアンサンブルで超真剣なバロック音楽のアルバムなのに驚き。決してお気楽なクラリネット・アンサンブルのアルバムではありません。むしろクラリネットという楽器の特性をフルに活用したごく美しいバロック音楽集で、弦楽四重奏にも匹敵する音色のマッチングとアンサンブルの精度に多くの方が驚かれることでしょう。クラリネットの柔らかく優しい音色に包まれつつ、「カンツォン」や「リチェルカーレ」「フーガ」などの様式もここまで見事に再現されると、正直言って感動すら覚えてしまいます。クラリネット・アンサンブルをたしなむ方にもぜひ聴いていただきたいアルバムです。
