1.モーツァルト(1756-1791)/アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
2~7.モーツァルト/証聖者の荘厳晩課 K.339(*)
8~14.フォーレ(1845-1924)/レクィエム(+)
エリン・マナハン・トマス(ソプラノ(*/+))、ルース・マッシー(メゾソプラノ(*))
マーク・ドベル(テノール(*))、ロデリック・ウィリアムズ(バリトン(*/+))
ハリー・クリストファーズ(指揮)/シックスティーン、アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
録音:2007年、ロンドン、バービカン・ホール、モストリー・モーツァルト・フェスティヴァル、ライヴ
CORO【イギリス輸入盤】
2007年、ロンドン・バービカン・ホールにて行われた「 モストリー・モーツァルト・フェスティヴァル」におけるライヴ録音です。モーツァルト・フェスティバルなので、冒頭は名曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」で厳かに始まります。「アヴェ・ヴェルム・コルプス」はモーツァルトが最晩年に書き上げたたった46小節のシンプルな合唱曲ながら、天上的な輝きをもつ美しい作品で、シックスティーンの歌もたいへん甘美でうっとりと聞き入るばかり。また続く「証聖者の荘厳晩課」はシックスティーンにしては劇的な演奏で、ソプラノのエリン・マナハン・トマスをはじめ独唱陣の歌も聞きものです。中でも「ラウダーテ・ドミヌム」は、ソプラノの清澄な歌声が心に染み渡ります。
フォーレの「レクイエム」も意外なほどスケールの大きな演奏で、オーケストラがモダーン楽器のアカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズというのも大きな要因と考えられます。シックスティーンとは思えぬほど強い表現意欲が見られ、この曲にかける熱い思いがヒシヒシと伝わってきます。