1-6. J・S・バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006
7. サラサーテ/スペイン舞曲集 Op.23より第5番「祈り」
8. サラサーテ/スペイン舞曲集 Op.22より第1番「アンダルシアのロマンス」
9. サラサーテ/バスク奇想曲 Op.24
10-12. パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7
セルゲイ・アジジャン(ヴァイオリン)、ポール・ローゼンバウム(ピアノ)
トゥオマス・オッリラ(指揮)/チボリ交響楽団
発売:1995年
CLASSICO【デンマーク輸入盤】
ヴァイオリンのセルゲイ・アジジャン(1957-)はアルメニア出身で、現在はコペンハーゲン・フィルのコンサートマスターを務めており、ソロ活動も盛んなようです。レパートリーも相当広く、レコーディングもかなりの数に上り、CLASSICOレーベルの看板アーティストになっています。日本ではまだそれほど認知されていませんが、彼のディスクはいずれもレベルの高い粒ぞろいで、彼の高い音楽性が一度聴いていただければ分かっていただけると思います。もっとメジャーになるべき素晴らしいヴァイオリニストです。このアルバムは、CLASSICOレーベルの「芸術家の肖像」シリーズの中の1枚で、アジジャンのライヴ録音を集めたものです。
何といってもJ・S・バッハの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番」が凄い演奏。アジジャンはこの録音に前後して「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ集」を全曲レコーディングしており、知る人ぞ知る名盤となっています。力強くたっぷりした音色とキリリと引き締まった剛直な表現はいかにもバッハらしく、背筋を正すほど厳粛な演奏です。テクニックの見事さはもの凄いばかりで、曖昧さは微塵も感じられません。サラサーテの3曲やパガニーニの「ヴァイオリ