アントニオ・ヴィヴァルディ（1678-1741）：
1-4. 歌劇「オリンピアーデ」序曲 RV.725
5-7. 歌劇「ダリウスの戴冠」序曲 RV.719
8-10. 歌劇「ユスティヌス」序曲 RV.717
11-13. 弦楽と通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調 RV.137
14-16. 歌劇「エジプト戦場のアルミーダ」序曲 RV.699
17-19. 歌劇「ポントの女王アルシルダ」序曲 RV.700
20-22. セレナータ「セーヌ川に祝う」の第１部の序曲
23-25. セレナータ「セーヌ川に祝う」の第２部の序曲
26-28. 弦楽と通奏低音のためのシンフォニア ハ長調 RV.112
29. 歌劇「貞節なニンフ（忠実なニンフ）」序曲 RV.714
30-32. 歌劇「グリセルダ」序曲 RV.718
33-35. 歌劇「テンペのドリッラ」序曲 RV.709
ステーファノ・モランディ（指揮）／イ・ヴィルトゥオージ・デッレ・ムーゼ 録音：2005年10月27－30日
DIVOX【スイス輸入盤】
ヴィヴァルディといえば協奏曲ばかりが有名だったのは過去のこと、今では研究も進み、オペラもしばしば演奏されて大人気を博しています。このアルバムは、そうしたオペラの序曲を中心に収録しており、よく知られた協奏曲を凌ぐほどの名作揃いです。演奏している「イ・ヴィルトゥオージ・デレ・ムーゼ」は、ステーファノ・モランディによりイタリアのクレモナに2002年に創設されたばかりの新しいバロック・オーケストラ（ http://www.ivirtuosidellemuse.com/index.html を参照）。17、18世紀のイタリアやドイツの器楽や声楽曲をレパートリーの中心においています。カルミニョーラやマルコンなど優れた音楽家をメインにしているDIVOXレーベルが惚れ込んでいるという団体だけに、日本ではまだ未知ながら「イ・ヴィルトゥオージ・デレ・ムーゼ」の演奏レベルは相当に高く、カルミニョーラとの共演で知られる「ソナトリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ」にも劣らないエキサイティングな演奏を披露しています。明るく軽やかな響きながら、表情もしっかり付いており、リズムやアクセントのキレも抜群で、ヴィヴァルディの序曲がこれほど面白かったのかと見直す方も多いことでしょう。
また、録音も素晴らしく、SACDハイブリッド仕様なので、通常のプレイヤーでもお聴きいただけます。
