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パガニーニ/ヴァイオリンとファゴットのための二重奏曲集、ロッシーニ/パガニーニに寄せてひと言

1-2. パガニーニ(1782-1840)/ヴァイオリンとファゴットのための二重奏曲第1番
3-4. パガニーニ/ヴァイオリンとファゴットのための二重奏曲第2番
5-7. パガニーニ/ヴァイオリンとファゴットのための二重奏曲第3番
8. ロッシーニ(1792-1868)/「老年のいたずら」第9集より第4番「パガニーニに寄せてひと言」
9. パガニーニ/カンタービレ ニ長調 Op.17/MS.109


サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
クラウディオ・ゴネッラ(1-7,ファゴット)、ブルーノ・カニーノ(8-9,ピアノ)

録音:1997年3月4-6日、イタリア、ジェノヴァ

パガニーニ/ヴァイオリンとファゴットのための二重奏曲集、ロッシーニ/パガニーニに寄せてひと言

価格:

2,138円 (税込)

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DYNAMIC【イタリア輸入盤】

ニコロ・パガニーニ(1782-1840)といえば稀代のヴァイオリンの名手として知らない人はいないほど。彼のヴァイオリン協奏曲やパガニーニは、超絶技巧で知られ、後世の音楽家に計り知れない影響を与えました。パガニーニは同時にギターの名手でもあったようで、実はたくさんのギターの独奏曲やギターを含む室内楽曲を作曲しています。近年はそれらのギター作品も取り上げられる機会が増えましたが、「ヴァイオリンとファゴットのための二重奏曲」はほとんど知られていない珍しい作品です。3曲ともギター作品と同じく親密であたたかな音楽で、超絶技巧のヴァイオリン作品とは全く違ったパガニーニの姿が見られます。とはいえファゴットにヴァイオリンに並ぶ機動性を求めるのはちょっと酷でもあり、ファゴットにとってはなかなかの難曲でしょう。音色や音域の違いだけでなく、優雅なヴァイオリンと必死に食らいつくファゴットの様子はコミカルなほど愉快です。イタリアらしい陽気なメロディを単純に歌いつないでいく明快な音楽ですが、互いにメロディと伴奏を頻繁に交代するので、バランスをその都度調整していくのも大変そうです。イタリアの名ヴァイオリニストとして有名なアッカルドの軽やかな演奏も素晴らしく、イタリアのファゴット奏者クラウディオ・ゴネッラも太い音色で負けじと健闘しています。
さらに、おまけのように付いているロッシーニの「パガニーニに寄せてひと言」が絶品。パガニーニの追悼のために老年のロッシーニが作ったともいわれているエレジーで、さすがロッシーニならではの美しい歌に満ちていて、アッカルドの甘美な演奏に聴き惚れていまいます。途中でパガニーニを象徴するような超絶技巧も登場し、名人芸を偲ぶアクセントを加えて聴き手を楽しませてくれます。最後の「カンタービレ ニ長調」は、パガニーニ作曲のヴァイオリンとピアノのための作品ですが、むしろロッシーニのアリアのような甘くロマンチックなメロディが秀逸で、両者の親密な関係をうかがわせるナイスな選曲です。パガニーニ・ファン、ファゴット・ファンには貴重なアルバム。

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