スティーヴ・ライヒ(1936-):
1-3. マレット・クァルテット(2009) [14:58]
4-8. 六重奏曲(1986) [28:23]
9. ナゴヤ・マリンバ(1996) [4:48]
10. 木片のための音楽(1973) [14:20]
サード・コースト・パーカッション
録音:2014年12月15-19日
CEDILLE【アメリカ輸入盤】
20世紀が終わる頃、スティーヴ・ライヒ(1936-)の音楽は爆発的な人気を誇っていました。ミニマル・ミュージックの先駆者として、当時のニューヨーカー誌では「現代における最も独創的な音楽思想家」とまで讃えられるほど、その音楽とスタイルは独特なものであり、ジャンルを越えた芸術家たちにも強い影響を与えたのです。
このアルバムで一連のライヒ作品を演奏している「サード・コースト・パーカッション」は、そんな時代を知らない「若い世代」のプレイヤーによって結成されているアンサンブルです。彼らがこの世に生を受けたときには、ライヒの音楽は当たり前のように身近にあり、すでに過去の偉大なる存在となっていたのです。
2016年に80歳の誕生日を迎えるライヒを祝してのこのアルバムには、当時のクロノス・カルテットのような熱さとは違う、客観的な感情が見てとれます。