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「注目すべき女性たち」-アウエルバッハ、ギャロップ、ヒグドン、シュウェンディンガー、トーマス、タワー/室内楽作品集

1-3. レーラ・アウエルバッハ(1973-)/ピアノ三重奏曲
4. ステイシー・ギャロップ(1970-)/ピアノ三重奏のための「セヴン」
5-6. ジェニファー・ヒグドン(1962-)/ピアノ三重奏曲(淡い黄色/燃えるような赤)
7. ローラ・エリーズ・シュウェンディンガー(1962-)/今夜は月が出ない?
8. オーガスタ・リード・トーマス(1964-)/ムーン・ジグ
9. ジョーン・タワー(1938-)/トリオ・キャヴァニー


リンカーン・トリオ
  Desiree Ruhstrat(ヴァイオリン)、David Cunliffe(チェロ)、Marta Aznavoorian(ピアノ)

録音:2010年1月1-5日、2011年4月15日、ラヴィニア ベネット・ゴードン・ホール

「注目すべき女性たち」-アウエルバッハ、ギャロップ、ヒグドン、シュウェンディンガー、トーマス、タワー/室内楽作品集

価格:

1,950円 (税込)

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CEDILLE【アメリカ輸入盤】

アメリカの現代女性作曲家たちの室内楽作品を集めた、何とも想像力をかき立てる1枚。6人の作曲家の中には、あまり馴染みのない名前もありますが、NAXOSレーベルから次々とアルバムをリリースしているベテラン作曲家ジョーン・タワー(1938-)や、一頃話題沸騰だったレーラ・アウエルバッハ(1973-)、2010年にピューリッツァー賞だけでなくグラミー賞も受賞したジェニファー・ヒグドン(1962-)は、現代音楽やアメリカ音楽に興味をお持ちの方にはすでにお馴染みでしょう。他の人たちも、その独創性が高く評価されています。
これが世界初録音となるレーラ・アウエルバッハの「ピアノ三重奏曲」は、ショスタコーヴィチにも似た少々辛口の厳しい音楽。アウエルバッハは、1973年にソ連に生まれ、ピアノと作曲で早熟の天才ぶりを発揮しましたが、ソ連崩壊のため1991年に生国を脱出し、アメリカのジュリアード音楽院に入学しました。さらにハノーヴァー高等音楽院で独奏者過程修了、コロンビア大学で比較文学を学び、ピアニスト、作曲家、詩人という3つの顔を持つ多才なアーティストとして注目されました。アウエルバッハは、音楽活動のみならず詩と散文の著述活動においても非常に高く評価されており、ノーベル文学賞にノミネートされたほど。
すでにたくさんの作品が演奏・録音されているジョーン・タワーは、もともと12音技法を用いた先鋭的な作風でしたが、次第に調性を取り戻し、色彩的な独自の響きを備えた管楽器や打楽器の作品でよく知られています。2008年にクラシックの現代音楽部門でグラミー賞も受賞するなど70歳を超えた現在もベテランとして活躍中。タワーの「トリオ・キャヴァニー」は、印象主義の音楽のような透明感のある響きが叙情的で美しく、後半は対照的に熱気と気迫に満ちた激しい音楽です。
白眉はジェニファー・ヒグドンの「ピアノ三重奏曲」でしょう。ヒグドンは伝統的な調性の要素を使い、面白い音色の組み合わせの絶妙なテクニックを持っています。そのため、現代曲といっても非常に聴きやすく、アメリカの様々な一流オーケストラから数多くの委嘱を受けて、次々に初演されて好評を博しています。「ピアノ三重奏曲」は、「淡い黄色」と「燃えるような赤」というタイトルの2楽章からなっており、色彩鮮やかで瑞々しい音楽はとてもロマンチックでチャーミング。現代のピアノ・トリオの名曲と言ってもいいでしょう。

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