カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ

「ポエティック・インスピレーション」~オーボエ、ヴィオラ、ピアノのための作品集

1-5. アウグスト・クルーグハルト(1847-1902)/葦の歌 Op.28
6-7. チャールズ・マーティン・レフラー(1861-1935)/2つの狂詩曲(オーボエ・ヴィオラ、ピアノのための)
8. フェリックス・ホワイト(1884-1945)/小鹿の死に対する妖精の嘆き
9. マルコ・アウレリオ・ヤノ(1963-1991)/モディーニャ
10-16. ヒンデミット/ヴィオラ、ヘッケルフォンとピアノのための三重奏曲


アレックス・クライン(オーボエ)、リチャード・ヤング(ヴィオラ)、リカルド・カストロ(ピアノ)

録音:2007年4月、10月

「ポエティック・インスピレーション」~オーボエ、ヴィオラ、ピアノのための作品集

価格:

2,100円 (税込)

[ポイント還元 21ポイント~]
購入数:
友達にメールですすめる

CEDILLE【アメリカ輸入盤】

元シカゴ響の名オーボエ奏者アレックス・クラインの最新アルバム。2004年に手の故障で一度引退したものの、見事に復活して精力的に仕事をしています。今回のアルバムはオーボエとヴィオラ、ピアノのための珍しい作品集ばかりで、ほの暗い落ち着いたサウンドの大人な作品が揃っています。
中でも比較的知られているのは、ヒンデミットの「ヴィオラ、ヘッケルフォンとピアノのための三重奏曲」でしょう。ヘッケルフォンとは、作曲家リヒャルト・シュトラウスがヘッケル社に依頼し制作させたという珍しいバリトン・オーボエで、R・シュトラウス作品の中では、「サロメ」や「アルプス交響曲」などで使われています。低音のオーボエというよりはむしろイングリッシュホルンとファゴットの中間のような渋い音色は、独特の野性味があって面白いものです。単独の演奏を聴く機会はほとんどありませんが、幸いにヒンデミットの三重奏はヘッケルフォンの素朴な音色を楽しむにまたとない作品で、クラインによる演奏となればオーボエ・ファンにとって貴重な音源が登場したといえるでしょう。
「葦の歌」を作曲したアウグスト・クルーグハルト(1847-1902)は、現在ではほとんど知られていないドイツの作曲家。ポーゼン、ノイシュトレリッツといった小さな町からリューベック、デッサウといった大都市でカペルマイスター(楽長)を務めた人物で、「葦の歌」は、オーボエ奏者たちによって稀に取り上げられる機会がある彼の代表作です。レーナウの詩に基づいて作られたロマンチックな音楽は、ブラームスにも似た渋さがあり、知る人ぞ知る佳品となっています。また、ブックレットにレーナウの詩(英語)も全て載せているというきめ細かい配慮がなされています。
チャールズ・マーティン・レフラー(1861-1935)はアメリカ人を両親にベルリンで生まれ、フランスで学び帰化した後アメリカに渡って活躍したヴァイオリニスト・作曲家。ボストン交響楽団の奏者を務め、フォーレからソナタ第2番の献呈を受けました。作風はフランス印象派的といわれ、「2つの狂詩曲」は情熱的な第1部とメロディと色彩感覚の美しさが際立った第2部から成り立っています。
マルコ・アウレーリオ・ヤノ(1963-1991)は日系ブラジル人作曲家。クレインと関係が深く、1988年にクレインが依頼した「オーボエ協奏曲」は、オーケストレーションが未完のままヤノが27歳で脳腫瘍で亡くなってしまったため、エドムンド・ビラーニ・コルテスによって完成されたという曰くある作品です。「モディーニャ」は3分も満たない曲ですが、甘美な旋律がたいへん印象的です。

ページトップへ