メンデルスゾーン（1809-1847）：
弦楽四重奏曲 変ホ長調
弦楽四重奏曲第１番 変ホ長調 Op.12
弦楽四重奏曲第２番 イ短調 Op.13
弦楽四重奏曲第３番 ニ長調 Op.44-1
弦楽四重奏曲第４番 ホ短調 Op.44-2
弦楽四重奏曲第５番 変ホ長調 Op.44-3
弦楽四重奏曲第６番 ヘ短調 Op.80
弦楽四重奏のための４つの小品 Op.81
パシフィカ四重奏団【シミン･ガナートラ、シッビ・バーンハートソン（Vn）、マスミ・パー・ロスタード（Va）、ブランドン・ヴェイモス（Vc）】
録音：2002年12月、2003年10月、2004年3月、6月
CEDILLE【アメリカ輸入盤】
パシフィカ・カルテットは、1994年にアメリカで結成されて以来数々のコンクールを制し、近年はコンサートやレコーディングでの評価が著しく高まっている注目の弦楽四重奏団です。来日公演により日本の室内楽ファンを大いに魅了したパシフィカ・カルテットによるメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集は、彼らの結成10周年を飾る記念碑的なアルバムです。通常の番号付６曲に加え、初期の変ホ長調と、４つの小品まで含んでいます。メンデルスゾーンは彼らの得意な演目であると言うだけあって、彼らの演奏は熱気が充満したエキサイティングなもの。メンデルスゾーンやその弦楽四重奏曲をゆったりとした愉悦と思っていると、この活気と集中力のある前進性の強い演奏に驚かされることでしょう。昨今のピリオド楽器演奏と方向性にも似ていますが、パシフィカ・カルテットは、歌う時は豊かにとうとうと歌うだけのハートも溢れいてます。あらゆる点で刺激的かつ天衣無縫の清々しい演奏です。これだけ満足度の高いメンデルスゾーンのカルテット全集も滅多にありません。オススメです。
