マイケル・キブルホワイト(指揮)/ハートフォードシャー合唱団
録音:1999年5月22,23日
MERIDIAN【イギリス輸入盤】
いろんなTV番組やCMにも用いられてすっかりポピュラーになったオルフの「カルミナ・ブラーナ」。アルバムには"THE SINGERS' EDITION"と記載されていますが、いわゆる作曲者自身の編曲による2台ピアノ&パーカッション版というちょっとユニークな編成による演奏です。人気曲だけあってこのバージョンもすでにいろいろなディスクがリリースされており、通常のバージョン以上に打楽器が迫力があってその野性味はなかなかのものです。イギリスのハートフォードシャー合唱団は技術的にはさほど優れているとはいえませんが、打楽器やピアノはある程度抑えられ、メインたる合唱をあくまでサポートしているところにイギリス人らしい節度を感じます。とはいえ、1曲目の「おお、運命の女神よ」あたりはけっこう派手にやってくれていて、気合いは充分です。あまたあるオリジナル版の名盤とはとても比較になりませんが、このバージョンならではの新鮮な魅力があります。