ヨハネス・ブラームス(1833-1897)：
1-4. 交響曲第３番 ヘ長調 Op.90
5-14. ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
ハンス・クナッパーツブッシュ／シュトゥットガルト放送交響楽団 録音：1963年11月15日（モノラル，ライヴ）
HANSSLER【ドイツ輸入盤】
ハンス・クナッパーツブッシュ（1888-1965）はドイツの名指揮者で、ワーグナーやブルックナーを得意としていました。ブラームスもかなり個性的な解釈ながら、その悠然としたテンポと劇的な表現には定評があり、中でも「交響曲第３番」はクナッパーツブッシュがしばしば取り上げ、たくさんの録音が残されています。このアルバムは1963年のライヴ録音で、クナッパーツブッシュの最晩年の風格漂う名演奏です。放送局のオリジナル・テープから作ったＣＤだけに音質も良好で、クナッパーツブッシュのアルバムとしてはかなり良好なものといえるでしょう。演奏は当然のようにゆったりしたテンポと凄まじくエネルギッシュな表現で、巨大なスケールをもった個性的なもの。好き嫌いは分かれるかも知れませんが、第３楽章の温かく深い味わいは絶品です。「ハイドン変奏曲」も同様に極端なほどテンポが遅く、クナッパーツブッシュのユーモアを感じさせます。オススメです。
