ハチャトゥリアン／バレエ「スパルタクス」（1968年ボリショイ版、ユーリ・グリゴローヴィチ編）
ＣＤ１：
第１幕
1.序曲
2.剣士とエジプトの踊る少女の更新
3.フリーギアの踊りと別れの情景
4.ギリシャの奴隷の踊り
5.クロタレスとの情景と踊り
6.エトルスキャンの踊り
7.エージナとバッカナリアのヴァリエーション
8.目隠しをした剣士の戦い
9.剣士の死
10.奴隷の反乱とフリーギの歓喜
第２幕
11.アッピア通りの羊飼いと羊飼い女の踊り
12.囲いの中の奴隷たちのヴァリエーションと踊り
13.スパルタクスの到着と彼の語り
14.スパルタクスとフリーギアの別れ
15.序奏とニンフたちの踊り
16.エギナの踊り
17.エギナとクラッススのアダージョ
18.アダージョ
ＣＤ２：
1.クラッススの踊り
2.ガダィタネアの娘の踊り-スパルタクスの勝利
3.スパルタクスとクラッススの戦い
第３幕
4.クラッススとエギナ
5.喧騒
6.スパルタクスとプリーギアのアダージョ
7.情景
8.スパルタクスの入場
9.商人たちの入場-全体の踊り
10.エギナの踊り
11.全体の踊り
12.スパルタクスの入場,口論とハルモディウスの裏切り
13.最後の戦い
14.スパルタクスの軌跡
15.スパルタクスの死とレクイエム
ミハイル・ユロフスキ（指揮）／ベルリン・ドイツ交響楽団＆RIAS室内合唱団
録音：1997年
CAPRICCIO【ドイツ輸入盤】
バレエ「スパルタクス」は、「ガイーヌ」と並ぶハチャトゥリアンの名作バレエです。古代ローマ帝国に反旗を翻した奴隷剣闘士スパルタクスの生涯を描いており、奴隷剣闘士スパルタカスの愛と裏切り、自由のための闘いを描いた壮大なストーリーは、映画「グラディエイター（剣闘士）」でもお馴染みです。1954年に作曲され、まずは1956年にヤコブソンの振付、その２年後の1958年にモリセーエフの振付で上演されましたが、これらはあまり好評とは言えず、その10年後に新たにグリゴローヴィチが振付を行ったヴァージョンが、現在の通常レパートリーとして人気を博しています。「スパルタクス」は２時間以上かかる大作なので、一般的にその音楽が抜粋や組曲で親しまれています。そのため全曲版は意外なほど少なく、このＭ・ユロフスキ盤は、録音の良さと洗練されたアンサンブルという点で、最も安心して聴くことが出来るアルバムと言えるでしょう。ロシアのオーケストラほどハチャメチャに盛り上がる演奏ではありませんが、ハチャトゥリアンらしい金管と打楽器も充分にエネルギッシュで面白く、ロマンチックな部分も非常に美しく仕上げています。物語の流れにそった全曲盤を聴きたい方にはオススメです。
