Ｊ・Ｓ・バッハ（1685-1750）：
1-3. 協奏曲イ短調 BWV593（原曲：ヴィヴァルディ）
4-6. 協奏曲ニ短調（原曲：ヴィヴァルディ）
7-8. トリオ ハ短調 BWV585（原曲：ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ）
9. 協奏曲ハ長調 BWV595（原曲：ザクセン＝ヴァイマール公ヨハン・エルンスト）
10. トリオ ト長調 BWV586（原曲：ゲオルク・フィリップ・テレマン）
11-13. 協奏曲ト長調 BWV592（原曲：ザクセン＝ヴァイマール公ヨハン・エルンスト）
14. アリア へ長調 BWV587（原曲：フランソワ・クープラン）
15-17. 協奏曲ハ長調 BWV594（原曲：ヴィヴァルディ）
アレッシオ・コルティ（オルガン）
録音：2005年、イタリア・ミラノ、クリスティアーナ・プロテスタンテ教会
使用楽器：1969年、タンブリーニ製大オルガン
ANTES【ドイツ輸入盤】
演奏しているアレッシオ・コルティは、1967年ミラノに生まれ、ピアノとオルガンをラウラ・アルヴィーニ、エンツォ・コルティ、ルチア・ロマニーニに師事、1983年よりミラノのサンタ・マリア・セグレータ教会、1991年より同市のクリスティアーナ・プロテスタンテ教会のオルガニストを務めました。1993年のジュネーヴ国際音楽コンクールでは、オルガン部門１位を獲得し、イタリアを代表するオルガニストとしてウーディネ音楽院でオルガンを教えています。また、録音活動も盛んに行っており、Ｊ・Ｓ・バッハの全オルガン作品をイタリア人として初めて録音しました。すでにリリースされているモーツァルトのオルガン作品集は高い評価を集めています。そのコルティらしいこだわりを感じさせるバッハのオルガンのための協奏曲やトリオ集は、バッハ以前や同時代の作曲家たちのアレンジもので、それぞれの作曲家の個性を生かしつつも、しっかりバッハの音楽へと取り込まれているという興味深い作品集です。明るく快活なヴィヴァルディ、ゴージャスなヨハン・エルンスト、優雅なクープランなど、名シェフ・バッハが作った多種多様なケーキを一同に味わうような楽しいオルガン・アルバムです。オルガンの響きがたいへん鮮やかで生々しい優秀録音であることも特筆もので、コルティのクッキリしたタッチが１音１音ハッキリ聴き取れます。オススメです。
