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タンベルク/サクソフォン協奏曲、コンチェルト・グロッソ、夜想曲ほか

エイノ・タンベルク(1930-2010):
1. 夜想曲 Op.90
2-4. サクソフォン協奏曲 Op.79
5. センティメンタル・ジャーニー(クラリネットを伴う) Op.75
6-8. コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲) Op.5


ヴィッル・ヴェスキ(サクソフォン)、トーマス・ヴァヴィロフ(クラリネット)
アルヴォ・ヴォルメル(指揮)/エストニア国立交響楽団   録音:1997,1998年

タンベルク/サクソフォン協奏曲、コンチェルト・グロッソ、夜想曲ほか

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ANTES【ドイツ輸入盤】

エイノ・タンベルク(1930-2010)は、エストニアを代表する現代作曲家。エストニアの作曲家と言っても馴染みがないかも知れませんが、第二次世界大戦前後からヘイノ・エッレル(1887-1970)やエウゲン・カップ(1908-1996)が首都タリンの音楽院で活躍し、ヤーン・ラーツ(1932-)、アルヴォ・ペルト(1935-)、そしてタンベルクらを育て上げました。エストニア最大の作曲家といわれるエドゥアルド・トゥビン(1905-1982)は、ソ連侵攻のためスウェーデンに亡命し、生涯をそこで過ごしたため長らく省みられることはありませんでした。タンベルクはタリン音楽院でオイゲン・カップに作曲を師事し、このアルバムにも収録されている「合奏協奏曲」が1956年のモスクワ国際音楽祭で優勝したことで注目を集めました。1968年からはエストニア音楽アカデミーの作曲家教授の職を務め、レポ・スメラ(1950-2000)やライモ・カングロ(1949-2001)、クリスティアン・ランダル(1978-)などとともに地道に作曲活動を続けました。
これまでほとんど未知の存在だったエストニアの作曲家たちの作品は、同国出身のネーメ・ヤルヴィが積極に紹介し続けたおかげで次第に世界に広まり、このANTESレーベルも数多くのエストニア作曲家たちのアルバムをリリースしており、音楽ファンに注目されています。実際ここで聴くことができるタンベルクの音楽は、現代音楽の実験的な手法は用いず、伝統的なスタイルに乗っ取った中道的なもので、非常に聴きやすいものばかり。むしろロシアの作曲家たち(プロコフィエフやショスタコーヴィチ)にも似たパワフルさがあり、また同時に北欧的な爽やかさを持っています。「夜想曲」や「センティメンタル・ジャーニー」では密やかな夜の風景を思わせる描写的・絵画的な表現が多々見られ、静かなバルトークともいえる不気味さや神秘的な雰囲気が秀逸です。「サクソフォーン協奏曲」もメランコリックで美しく、今後大いに取り上げられていくべき隠れた名作です。代表作である「コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)」は、フルート、クラリネット、トランペット、ファゴット、ピアノとともにアルト・サックスがソロ楽器の一員として参加しており、楽章ごとに主役のソロ楽器が変わっていきます。色彩を少しずつ変化させながら発展していく面白い音楽で、タンベルクの才気煥発ぶりが発揮されています。

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