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「ユダヤの音楽」~ブルッフ/コル・ニドライ、ブロッホ/シェロモ、ポッパー/レクイエム

1.ブルッフ(1838-1920)/コル・ニドライ Op.47
2.ブロッホ(1880-1959)/ヘブライ狂詩曲「シェロモ」
3.ダヴッィト・ポッパー(1843-1913)/タランテラ ト長調 Op.33
4.ポッパー/レクイエム Op.66
(3つのチェロと管弦楽のための)

イジー・ホシェク(チェロ)、ウラディミール・ヴァーレク(指揮)/プラハ放送交響楽団

録音:1992年

「ユダヤの音楽」~ブルッフ/コル・ニドライ、ブロッホ/シェロモ、ポッパー/レクイエム

価格:

2,190円 (税込)

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BOHEMIA MUSIC【チェコ輸入盤】

「ユダヤの音楽」というタイトルらしく、ユダヤの民族音楽を取り入れたチェロと管弦楽のための作品を集めたアルバム。ブルッフの「コル・ニドライ」やブロッホの「シェロモ」は、チェロの協奏的作品の定番としてあまりに有名です。チェコを代表するイジー・ホシェクの演奏は、ユダヤの民族音楽らしい土俗性なメロディーや情熱的なリズムをあまり強調することがなく、むしろ冷静・沈着に淡々と音楽を奏でています。指揮のヴァーレクも純度の高い響きを好むタイプなので、伴奏も必要以上に熱くなることが無く、ホシェクのチェロが前面に出るよう室内楽的と言っていいほど控えめに抑えています。そのため、ホシェクの繊細かつ入念な表現がよく分かり、ドイツ・ロマン派的なファンタジーや抒情性が強く感じられるのが面白いところです。これほど端正で澄み切った「コル・ニドライ」や「シェロモ」は、ちょっと珍しいでしょう。
しかし、何といってもチェロ好きにはポッパーの珍しい作品の方が注目に値するでしょう。ダヴィッド・ポッパー(1843‐1913)はチェコ生まれの名チェリストで、プラハ音楽院で学んだ後、ウィーン宮廷歌劇場管弦楽団の首席奏者、ヘルメスベルガー四重奏団やフバイ四重奏団のメンバーなどを務め、1896年からはブダペスト音楽院の教授となりました。また、優れた作曲家でもあり、4つのチェロ協奏曲をはじめ多くのチェロ作品を作曲したほか、教則本なども書いているため、現在もチェロに詳しい方にはよく知られている存在です。とはいえ小品が時々取り上げられる以外、なかなか演奏機会も少なく、4分ほどの小品ながら技巧的で大変な難曲である「タランテラ」や、3つのチェロがソロを務めるというユニークな「レクイエム」は貴重な録音といえるでしょう。舞曲風の速いリズムに乗って、難しいパッセージをイキイキと弾く「タランテラ」の愉しいこと!3本のチェロがまるで1つの楽器のように切々と歌う「レクイエム」のメロディーの美しさも抜群です。
演奏しているイジー・ホシェクは1955年に生まれ、プラハ、ハンガリー、フランスで学んで1980年プラハの春チェロ・コンクールで優勝した逸材。1996年にはチェコ放送交響楽団の主席チェロ奏者となり、近代・現代の作品のほか、クラフト父子とポッパーの作品を次々と録音しています。

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