1-3. ヴィヴァルディ(1678-1741)／ヴァイオリン協奏曲「四季」より「春」
4-7. ペープシュ(1667-1752)／ソナタ ニ長調
8-11. メイヤー(1939-)／ソナタ ハ短調
12-15. ボワモルティエ(1691-1755)／ソナタ イ短調
16-20. ルイエ(1680-1730)／ソナタ ニ長調
21-25. メイヤー／トロンボーンとオルガンのための組曲「恋愛ゲーム」
トマス・ホルホ（トロンボーン）、ルート・フォラート（オルガン） 録音：1994年6月
AUDITE【ドイツ輸入盤】
トマス・ホルホは、1964年生まれのドイツのトロンボーン奏者。ケルン音楽院を卒業後すぐに、わずか22歳にしてカラヤン時代のベルリン・フィルの首席トロンボーン奏者に抜擢されるほどその技量は卓抜しています。難関なことで知られる1989年のミュンヘン国際音楽コンクール(ARD)では、ドイツ人トロンボーン奏者としては初めて入賞を果たしました。1990年からは指揮者マゼールのもと名門バイエルン放響第１首席奏者を務め、ジャーマン・ブラスのメンバーとしても活躍しています。
このアルバムはトロンボーンとオルガンのためのバロック音楽を集めたもので、ヴィヴァルディの「春」を除いてはちょっと珍しい作品ばかり。メイヤーは現代作曲家ですが、バロック音楽の様式を現代に蘇らせたようなユーモアのある作風で、全く違和感はありません。むしろメイヤーの組曲「恋愛ゲーム」は、「コラールーボレロ」などバロックと現代の音楽の幸せな融合ともいえる楽しい音楽です。また何といってもホルホの明るく柔らかい音色が絶品。この甘美な音で悠々と演奏されると、どの曲も極上の味わいになってしまいます。トロンボーンがお好きに人には強くオススメです。
