カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ

サン=サーンス/ピアノ協奏曲全集【2SACD】

サン=サーンス(1835-1921):

CD1:
1-3. ピアノ協奏曲第1番 ニ長調 Op.17
4-6. アノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22
7-8. ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 Op.44

CD2:
1-3. ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.29
4-6. ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103「エジプト風」


アンナ・マリコワ(ピアノ)、トーマス・ザンデルリンク(指揮)/ケルン放送交響楽団

録音:2003年3月,4月,10月,12月、ケルン、フィルハーモニー

サン=サーンス/ピアノ協奏曲全集【2SACD】

価格:

3,035円 (税込)

[ポイント還元 30ポイント~]
購入数:
友達にメールですすめる

AUDITE 【ドイツ輸入盤】

ありあまる才能と筆の速さにより、おびただしい作品を遺したサン=サーンスですが、なかでもピアノの名手としてのヴィルトォーゾぶりが発揮された5曲のピアノ協奏曲は、それぞれが大きく異なる個性をもった多彩な作品群です。古典的で折り目正しい第1番は、若者らしい溌剌とした明快な作品ですが、第2番はロマン派らしい愁いを帯びた抒情性と陰影に富んだ表情をもち、それでいてピアノ独奏は華麗で技巧的な面白い作品です。この第2番はサン=サーンスの出世作となり、今でも演奏機会が最も多い高い人気作です。
そのわずか1年後に書かれた第3番は、威厳と自信に満ちた堂々とした作品で、どことなくベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を思わせます。しかし、幸福感や喜びを感じさせるカラフルなサウンドはいかにもフランス的で、ドイツとフランスの折衷的な音楽が災いしてか、初演から不評で、いまも人気に乏しい作品です。しかし、壮麗なロマンティックなスタイルをもつ第4番は、交響曲のような構成美を感じさせる名作で、これによりサン=サーンスは再び大成功を収めました。「循環主題」を用いている点や、全2楽章のそれぞれが2部に分かれているため実質的には4楽章形式である点など、有名な交響曲第3交響曲と共通するスタイルで書かれた先駆的な作品です。実際オルガン交響曲と非常によく似た部分が数多く見られ、聞き込むほどに味わいのある作品です。最後の第5番は、みずからのパリ楽壇デビュー50周年を記念して書かれた祝祭的な音楽で、エキゾチックなムードを漂わせた特徴的な第2楽章から「エジプト風」と名づけられました。
演奏しているアンナ・マリコワ(マリコヴァ)は、ウズベキスタンのタシュケント出身で、モスクワ中央音楽院とチャイコフスキー音楽院でレフ・ナウモフに師事した女性ピアニストです。1990年のショパン・コンクールで第5位に入賞し、さらに1993年には1位がなかなか出ないことで有名なミュンヘン国際音楽コンクールで堂々第1位に輝き話題になりました。それから10年以上経過して見事に円熟したマリコワが録音したこのサン=サーンスのピアノ協奏曲全集は、「クラシック・インターネット・アワード」を受賞するなど各方面で大絶賛されました。マリコワの卓越したテクニックはもちろん素晴らしいのですが、むしろ華麗さををあまり前面に出さない上品な表現がチャーミング。しっとりとした大人の女性ならではの魅力がサン=サーンスの小粋で洒落た音楽によく合っています。巨匠クルト・ザンデルリンクの息子トーマス・ザンデルリンクも近年メキメキと頭角を現している指揮者で、ケルン放送交響楽団からフランス的なクリヤーでカラフルな響きを引き出しています。マルチチャンネル対応のSACDですが、ハイブリッド仕様なので通常のCDプレイヤーでもお楽しみいただけます。

ページトップへ