アントニーン・レイハ［アントン・ライヒャ］（1770-1836）：
1. ファゴット、２つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための変奏曲
2-5. ファゴット、２つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための大五重奏曲
アイランド
ジェーン・ガワー（ファゴット）
マデリン・イーストン、アリス・エヴァンズ（ヴァイオリン）
ガリーナ・ジンチェンコ（ヴィオラ） キャサリン・ジョーンズ（チェロ）
録音：2011年1月、モカルタ（オーストラリア南部）、グレンバーグ教会
ARS PRODUKTION【ドイツ輸入盤】
アントン・ライヒャ（1770-1836）は、木管楽器をたしなまれたり、木管アンサンブルがお好きな方にはお馴染みの作曲家。チェコのプラハで生まれ、15歳にしてドイツのケルン選帝侯のオーケストラのフルート奏者に採用され、後にウィーンに移りました。ナポレオンが侵攻してきた後は、パリへ移住しそこで生涯を終えました。ライヒャはパリ音楽院の教授となり、ベルリオーズやフランク、リスト、オンスロー、メンガル等を教えた偉い先生でもあります。彼の作品のメインは室内楽、特に管楽器を扱った作品は今なお根強い人気を持ち、ライヒャは今日の木管五重奏のスタイルを作り上げた人と言ってもよいでしょう。 ダンツィをはじめ多くの作曲家がのちにこのスタイルを発展させ、木管五重奏というジャンルが確立しました。ライヒャの音楽は機知に富んだユニークなものばかりですが、ここで演奏されている「ファゴット五重奏曲」は、演奏時間が30分以上と規模が大きく、ライヒャの代表作といってもいいほど力のこもった作品です。今でも意外なほど演奏機会が多く、録音にも恵まれています。ライヒャの職人的な作曲技法が冴え渡り、古典派らしい明朗で伸び伸びしたファゴットが大活躍し、ソロ楽器としての魅力をたっぷり味わえます。
「アイランド」は様々なピリオド楽器オーケストラで活躍する女性奏者たちにより結成されたアンサンブル。ソリストのジェーン・ガワーはオーストリアに生まれ、オランダ国家給費留学生として王立ハーグ音楽院を卒業後、数々のピリオド楽器オーケストラで活躍し、2005年からはガーディナー率いるイングリッシュ・バロック・ソロイスツおよびレヴォリューショネル＆ロマンティーク管弦楽団の首席ファゴット奏者を務めています。
SACDハイブリッド仕様なので、通常のプレイヤーでもお楽しみいただけます。
