アレクサンデル・タンスマン(1897-1986):
1-5. 5つの即興曲(1922-1926)
6-11. 6つのアラベスク(1930)
12-19. 8つのノヴェレッテ(1936)
エルジビェタ・ティシェツカ(ピアノ)
録音:2011年7、10月、ウーチ・フィルハーモニー、ヘンリク・チシ記念室内ホール
ACTE PREALABLE【ポーランド輸入盤】
アレクサンドル・タンスマン(1897-1986)は、ポーランドに生まれましたが22歳の時にパリ移住し、ピアニスト・作曲家として活躍したという、ショパンに似た経歴を持つ作曲家。最近は取り上げられる機会が増えつつあるものの、まだまだ日本では知名度は高いとはいえません。管弦楽曲や室内楽曲などたくさんの作品がありますが、頻繁に演奏されているギター作品にくらべピアノ作品の録音は珍しいものです。
タンスマンは、子供たちが学校で習う理論的なピアノ実技と、実際にレパートリーとなる大作曲家たちの作品との間にある大きなギャップを埋めるために、子供や10代のピアノ学習者のために親しみやすいピアノ曲集をいくつも書いています。このアルバムは、当レーベルでタンスマンのピアノ曲を次々に録音し、好評を得たエルジビェタ・ティシェツカが、満を持してタンスマンの本格的ピアノ作品を弾いた一枚。フランスのエスプリを感じさせる洒落たタンスマンの音楽はとても魅力的。
エルジビェタ・ティシェツカは、ポーランドの女性ピアニストで、先んじて「マズルカ全集」のレコーディングを完成したという快挙を成し遂げたタンスマンのスペシャリストです。彼女の弾くタンスマンのアルバムは、発売以来当レーベルのベストセラーの1つとなっており、今回のアルバムも大いに注目されるところです。ピアノ・ファンの方にもぜひご一聴をオススメします。