リリ・ブーランジェ(1893-1918):
連作歌曲「空の晴れ間」(フランシス・ジャメの詩による)
Elle etait descendue au bas de la prairie / Elle est gravement gaie
Parfois, je suis triste / Un poete disait / Au pied de mon lit
Si tout ceci n'est qu'un pauvre reve / Nous nous aimerons tant
Vous m'avez regarde avec toute votre ame / Les lilas qui avaient fleuri
Deux ancolies se balancaient / Par ce que j'ai souffert
Je garde une medaille d'elle / Demain fera un an
ナディア・ブーランジェ(1887-1979):
夕日/悲歌/祈り/頌歌/ヴェルサイユ/歌/冬の夕べ
アンナ・ファブレッロ(ソプラノ)、ラファウ・レヴァンドフスキ(ピアノ)
録音:2012年6月、グダンスク音楽アカデミー・スタジオ、グダンスク、ポーランド
ACTE PREALABLE【ポーランド輸入盤】
薄命の女性作曲家リリ・ブーランジェとその姉で音楽教育者として名高いナディア・ブーランジェの歌曲。リリーは若い頃からたいへん病弱でたが、作曲の才能は姉以上で、女性としては初のローマ大賞を受賞するほどでした。リリはわずか24歳にして世を去ってしまったので、残された作品はごく少ないものの、その魅力に取り憑かれた熱狂的なファンが多いようです。その音楽はドビュッシーに似た印象主義的なもので、繊細でロマンチックな歌曲や合唱曲はとりわけ人気があります。歌曲集「天の空間(空の広がり)」は、ブーランジェの代表作の1つで、ローマ大賞を取ってイタリアに滞在している時に作曲されたもの。ブーランジェの師であるフォーレのような繊細で柔らかい歌は極めて優美であり、男女を問わずフランスものが得意な歌手たちによく取り上げられています。
アンナ・ファブレッロはグダンスク音楽アカデミーを卒業後、2005年以来グダンスクのバルティック・オペラのソリストを務めているポーランドのソプラノです。