フランツ・シューベルト(1797-1828)：
1-3. ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664,Op.120
4-6. ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D.784,Op.143
7. 即興曲第２番 変ホ長調 D.899-2,Op.90-2
8. 即興曲第４番 変イ長調 D.899-4,Op.90-4
スヴャトスラフ・リヒテル（ピアノ） 録音：1979年、東京（ライヴ）
ALTO【イギリス輸入盤】
ピアノの巨匠スヴャトスラフ・リヒテル（1915-1997）はシューベルトを愛し、たびたびコンサートやレコーディングで取り上げていました。このアルバムは、第13番が1979年2月1日の東京厚生年金会館、第14番は同年2月7日の東京文化会館、即興曲集は同年2月24日のＮＨＫホールでの演奏のライヴ録音です。露Olympia原盤となっていますが、Victorから出た国内版と同じ録音です。リヒテル円熟期のコンサートだけに、繊細極まりない第13番の愛らしくロマンチックな演奏、第14番の力強く確信に満ちた演奏は実に凄いもの。キラキラしたピアノの音色が素晴らしい２つの即興曲も絶品です。特に第13番のソナタは、心温まる優しいメロディーがとてもチャーミングなので、シューベルトが苦手な方にもぜひご一聴をオススメしたい名演です。表現の幅の広いリヒテルのピアノもリアルに再現され、会場の聴衆の息をのむような臨場感まで伝わってくる優秀録音です。
