モーリス・ラヴェル(1875-1937):
1.ボレロ
2.ラ・ヴァルス
3.スペイン狂詩曲
4.道化師の朝の歌
ロリン・マゼール/フランス国立管弦楽団 録音:1983年
SONY【ヨーロッパ輸入盤】
マゼールらしい一筋縄ではいかない独特の個性が込められたラヴェル。「ボレロ」はかなりはやめのテンポでグングン突き進んでいき、カラッとしたラテン気質を感じさせるユニークな演奏です。その他の曲目も細かなニュアンス付けがなされており、ダイナミクスやテンペの変化を明確に打ち出してメリハリを効かせています。マゼールが頻繁に取り上げる「ラ・ヴァルス」や「道化師の朝の歌」は、演出に長けた辣腕指揮者らしく、聴き手を興奮させる仕掛けが施された濃い味わいの演奏です。