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イタリア風セレナード集~パイジェッロ、ロッシーニ、マイール、リギーニ

1-9. パイジェッロ(1740-1816)/歌劇「セヴィリアの理髪師」(ヨハン・ヴェントによる木管アンサンブル編,2つのオーボエ,2つのクラリネット,2つのホルン,2つのファゴットとコントラバスのための)

10. ロッシーニ(1792-1868)/五重奏曲(編曲者不詳,2つのクラリネット、2つのホルン、2つのファゴットとコントラバスのための)

11-15. ジーモン・マイール(1763-1845)/管楽六重奏曲(2つのクラリネット、2のホルン、2つのファゴットとコントラバスのための)

16-20. ヴィンチェンツォ・リギーニ(1756-1812)/セレナータ(2つのクラリネット、2つのホルン、2つのファゴットとコントラバスのための)

コンソルティウム・クラシクム   録音:2010年12月21-23日

イタリア風セレナード集~パイジェッロ、ロッシーニ、マイール、リギーニ

価格:

2,016円 (税込)

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CPO【ドイツ輸入盤】

イタリア風の管楽セレナードを集めた趣味の良いアルバム。一般的に「セレナード」とは野外で演奏される機会音楽であり、夜のおぼろげな光の中、声楽家と器楽グループが美しい音楽を奏でるものですが、18世紀におけるセレナードは、木管楽器とコントラバス(時にヴィオラも)で演奏されるのが普通でした。これらは椅子を必要とせず、立って演奏できるもので、やはり野外で演奏するための曲として認識されていたのです。18世紀にドイツ=オーストリアで非常に流行したセレナード(ハルモニー・ムジーク)は、貴族などの上流社会の要望にしたがって作られたものが多く、ベートーヴェンやモーツァルトをはじめチェコの作曲家たちもこぞって管楽アンサンブルのための作品をたくさん残しています。このアルバムで取り上げられている4曲のセレナードは、どれも明るい輝きを持ち、いかにもイタリアの風土を思わせる幸福感に満ちた音楽です。
イタリアの作曲家パイジェッロは、オペラの分野で確固たる名声を築き、その人気はヨーロッパ中を席巻したほどでした。特に魅力的な歌劇「セヴィリアの理髪師」は、一時代を画する傑作といわれていますが、パイジェッロの没後ロッシーニが同じ台本を用いて同名の歌劇を作曲すると、不幸なことにパイジエッロのオペラは忘れ去られてしまいました。しかし、ヨハン・ヴェントによる木管アンサンブル編を聴けば、すぐに分かる通り、やはりパイジェッロの音楽は美しい旋律に満ち溢れており、その優美さは今なお高く評価されています。その後に続くロッシーニ(1792-1868)の「五重奏曲」もさすがに甘く美しい旋律ばかりで、イタリア風の魅力はさらに強まります。イタリアで活躍したドイツ人作曲家ジーモン・マイール(1763-1845)と、その反対にイタリア出身ながらドイツで活躍したヴィンチェンツォ・リギーニ(1756-1812)の作品は、なかなか取り上げられる機会の少ない珍しいもので、管楽アンサンブル・ファンにとって興味深いものでしょう。

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