ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)：
・ピアノ・ソナタ第2番 イ長調 op.2-2
・ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 op.2-3
・ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 op.7
・ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 op.10-1
・ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 op.10-2
・ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 op.10-3
・ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13「悲愴」
・ピアノ・ソナタ第10番 ト長調 op.14-2
・ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調 op.22
・ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 op.26
・ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 op.27-1
・ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
・ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調 op.28「田園」
・ピアノ・ソナタ第16番 ト長調 op.31-1
・ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 op.31-2「テンペスト」
・ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 op.31-3
・ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 op.49-1
・ピアノ・ソナタ第20番 ト長調 op.49-2
・ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 op.53「ワルトシュタイン」
・ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.23「熱情」
・ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 op.79
・ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 op.81a「告別」
・ピ
DG【ヨーロッパ輸入盤】
旧ソ連の巨匠ピアニスト、エミール・ギレリス(1916-1985)がドイツ・グラモフォンに残したベートーヴェンのピアノ・ソナタの録音を集大成したボックス・セット。彼の突然の死によって、ソナタ全集としては５曲を残して未完に終わったとはいえ、ここに収められた27曲は「ベートーヴェン演奏の最高の指針」と言われるほど折り紙付きの名演揃いです。1972年から1985年にわたって少しずつ録音が進められたため、「鋼鉄の巨人」と称されるほど完璧なテクニックと骨太で男性的な演奏で知られるギレリスが、年を経るごとにピアニストとしての円熟味を増し、知性やロマンティックな詩情を感じさせる透明感のある演奏を聴かせるように変化していった様子も分かります。特に後期のソナタ（29番や30番、31番）にはギレリス晩年の芸術の昇華が見事に刻印されています。ギレリスの自信に満ちた表現と甘さを控えた格調高い演奏設計は、バックハウスやケンプとはまたひと味違った重量感と男のロマンを感じさせます。時間をかけて丹念に録音し続けてきただけあって、どの楽曲もムラのない優れた出来映えを誇っており、クラシック・ファン必携の名盤であることは間違いありません。このアルバムが一生のお宝になる方も多
