カルロス・クライバー（指揮）／ドレスデン国立管弦楽団、ライプツィヒ放送合唱団
レオンタイン・プライス(Sp)、ブリギッテ・ファスベンダー(A)、ルネ・コロ(T)
ヴェルナー・ゲッツ、アントン・デルモータ(T)、ウォルフガング・ヘルミッヒ(Br)、クルト・モル(Bs)
録音：1980-1982年
DG【ドイツ輸入盤】
レパートリーを極端なほど絞り、自分の得意な楽曲ばかりを繰り返し演奏して、その真髄をとことん追究した天才カルロス・クライバーの十八番である「トリスタンとイゾルデ」。Ｃ・クライバーによりその実力を引き出されたシュターツカペレ・ドレスデンの凄絶な演奏は圧倒的で、透明感を感じるほど美しい音色に酔いしれます。危険で妖しい官能性や炎の如き情熱が吹き出す様は、クライバーならではのマジックで、ワーグナーを聴く醍醐味といえるでしょう。また、ルネ・コロのトリスタンの絶唱ももの凄く、プライスのイゾルデの可憐な魅力も堪りません。オススメです。
