ＣＤ１：
ピアノ協奏曲第１番 ハ長調 Op.15
ピアノ協奏曲第２番 変ロ長調 Op.19
ロンド ハ長調 Op.51-1
ロンド ト長調 Op.51-2
ＣＤ２：
ピアノ協奏曲第３番 ハ短調 Op.37
ピアノ協奏曲第４番 ト長調 Op.58
ＣＤ３：
ピアノ協奏曲第５番 変ホ長調 Op.73「皇帝」
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2
ピアノ・ソナタ第８番 ハ短調 Op.13「悲愴」
ＣＤ４：
ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
創作主題による32の変奏曲 ハ短調 Op.80
五重奏曲 変ホ長調 Op.16*
ラドゥ・ルプー（ピアノ）、ズービン・メータ（指揮）／イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・ド・ヴリース(Ob)*、ジョージ・ピーターソン(Cl)*、ヴィセンテ・ザルソ(Hr)*、ブライアン・ポラード(Fg)*
録音：1970年11月～1984年6月
DECCA【ヨーロッパ輸入盤】
ラドウ・ルプーは、ハスキルやリパッティに続くルーマニアの名ピアニスト。1960年代にヴァン・クライバーン・ピアノ・コンクールを皮切りにエネスコ・コンクール、リーズ国際コンクールに次々と優勝し、早くから世界的名声を確立しました。その後レコーディングを数多くこなし、シューベルトをはじめ、ベートーヴェンやブラームスなど今なお評価の高い記念碑的なディスクです。ただし、その後ルプーはレコーディングをほとんどしなくなってしまい、彼の演奏を聴く機会が無くなってしまったのは残念なことです。
このアルバムは、ルプーの代表的なベートーヴェンのディスクをまとめたもので、ピアノ協奏曲全曲だけでなく、可愛らしい２つのロンドや「悲愴」、「ワルトシュタイン」の美演などルプーならではの瑞々しい演奏を一堂に楽しむことができます。ルプーの演奏は他のピアニストに比べて音色や表現の瑞々しさが際立っており、叙情的な味わいはちょっと他には得られません。1979年にルプーがメータと組んで録音した「ピアノ協奏曲第４番」は、ＬＰで発売されるやいなや大評判となり、すぐに全集へと発展したほどで、第３番や第５番「皇帝」とともにキラキラ輝くような美しいピアニズム
