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マーラー/交響曲第9番

クラウディオ・アバド(指揮)/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1999年9月、ベルリン、フィルハーモニーザール〈ライヴ〉

マーラー/交響曲第9番

価格:

1,884円 (税込)

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DG【ドイツ輸入盤】

1999年ベルリン芸術週間の白眉となった公演のライヴ録音。大好評であった第3番の1ヶ月ほど前の演奏で、オーケストラのテンションはあくまで高く、しかも技能も非常に高度という恵まれた環境の中、アバドが随所にノーブルな美しさを滲ませてくれていて非常に魅力的です。ベルリン・フィルのマーラーの第9番というと、過去にもバルビローリ、バーンスタイン、カラヤン新旧盤という個性的なアルバムが存在しており、それぞれに数多くのファンを惹きつけてきましたが、今回のアバドのアルバムもそれらに十分伍するクオリティの高さに達しているのが嬉しいところ。アバド自身も1980年にウィーン・フィルとこの作品を録音し、ロマンチックな美演として高い評価を受けていましたが、こちらはその約20年ぶり2度目の録音ということになります。今回の演奏は、テンポも粘らずにスイスイ進んでいき、第9番にしてはあまりも朗らかでこざっぱりしすぎているようにも思えますが、もともとバーンスタインなどと違い、アバドのマーラーは極端な感情移入が少ないようです。起伏の激しい第1楽章でさえ、穏やかで上品な表現でまとめ上げており、これほど伸びやかで流れの良い第9番も珍しいでしょう。しかしよく聞き込めば、マーラーの優しさや悲しみをすっきりした透明感のある響きで表現し、叙情的に歌い抜くことに徹していることが分かります。エンディングに向かって緊張感がどんどん増していき、最後は魂が昇華していくような感動が待っています。演奏後は金縛りになったように聴衆が誰も拍手できず、数十秒の静寂が起き、やがてブラヴォーと拍手の嵐が訪れたというエピソードにも成る程と肯けます。

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