フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)：
１．フルート四重奏曲 ホ短調 Op.103
２．フルート三重奏曲（グランド・トリオ） ロ短調 Op.90
３．フルート四重奏曲（大四重奏曲） ホ短調 Op.17
クーラウ四重奏団【Ｔ・Ｌ・クリスチャンセン、Ｈ・スヴィッツァー、Ｏ・Ｂ・ペーザセン、Ｂ・ラーセン】
録音：1990年1月28,29日、2月4日
KONTRAPUNKT【デンマーク輸入盤】
フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)は、ドイツ出身の古典派の作曲家。デンマークの首都コペンハーゲンに移住し、そこで大いに活躍しました。子供の頃井戸に落ちた怪我のせいで片目であったというクーラウの逸話も、ジャケットの肖像画からうかい知ることができます。「ピアノのためのソナチネ」は、日本人にとってもピアノ学習で取り上げられる機会が多く、クーラウの名前はとてもよく知られています。また、クーラウは、フルートの作品を数多く作曲しており、同時代の作曲家ベートーヴェンに作風が似ていたため「フルートのベートーヴェン」と呼ばれることもあります。クーラウの残したたくさんのフルート・アンサンブル作品もフルートを学ぶ人にとってお馴染みではありますが、意外に音源となる録音は少なく、このアルバムは非常に貴重なものといえるでしょう。デンマークの代表的なフルーティスト４名からなるクーラウ四重奏団は、クーラウのフルート作品を網羅的にレコーディングしており、自国の尊敬すべき作曲家の紹介と普及に務めています。
