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ペンデレツキ/チェロ協奏曲第2番、パルティータ、ほか

クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):

1. チェロ協奏曲第2番

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)/フィルハーモニア管弦楽団  録音:1984年2月

2. パルティータ
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)/南西ドイツ放送交響楽団  録音:1979年11月

3. スターバト・マーテル
マルセル・クーロー(指揮)/フランス国立放送合唱団のソリストたち  録音:1968年4月

ペンデレツキ/チェロ協奏曲第2番、パルティータ、ほか

価格:

1,273円 (税込)

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ERATO(WARNER)【ヨーロッパ輸入盤】

クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-)は現代ポーランドを代表する作曲家。かつて「前衛の旗手」として「広島の犠牲者に捧げる哀歌」などトーンクラスターや特殊奏法を駆使した前衛的な表現を使った音楽で有名になりました。「パルティータ」は、チェンバロ、エレキ・ギター、ベース・ギター、ハープ、コントラバスとオーケストラという不思議な編成の作品で、前衛時代の1971年に作曲されただけに異様な音響が全編を覆っています。バロックの象徴たるチェンバロと現代の象徴たるエレキ・ギターを同時に演奏することで、音楽的な激しい葛藤が生じており、尖ったペンデレツキならではの面白い現代音楽です。また、ペンデレツキは現代作曲家にしては珍しいほど宗教作品が多く、「ルカ受難曲」や「ポーランド・レクイエム」といったロマン派の色彩の残る声楽曲も人気があります。「スターバト・マーテル」は、ペンデレツキの作曲活動としては比較的初期の1966年に初演された「ルカ受難曲」の第24曲目にあたる作品。「スターバト・マーテル」は「ルカ受難曲」に先だって作曲され、のちに「ルカ受難曲」に組み込まれることになりましたが、単独でも演奏されることも多いアカペラ(無伴奏合唱)作品で、第二次世界大戦後のポーランドで初めて信仰を表明した画期的な音楽といわれています。
ペンデレツキは、1980年代以降は作風を大きく変え、聴衆にも受け入れられる古典派やロマン派的な現代音楽を作曲するようになり、近年はネオ・ロマンティックな作風を特徴とした作品を発表しています。「チェロ協奏曲第2番」は1982年に名チェリスト、ロストロポーヴィチのために書かれたもので、ベルリン・フィル創立100周年記念の委嘱作品となっています。切れ目なく演奏される1楽章形式の作品で、刺激的な音は影をひそめ、豊かな調和と劇的な力は感じられるものの、やはり不安な感情を拭うことはできません。ダークな色彩で渋い叙情性を感じさせつつも、前衛風の熱い音楽はとても格好いいもので、ペンデレツキの数ある協奏曲の中では傑作といわれています。初演者のロストロポーヴィチとペンデレツキ自身による演奏という点でも、歴史的ドキュメントとして貴重な録音であり、チェロ・ファンも見逃すことはできません。

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