ジーノ・マリヌッツィ（指揮）／トリノRAI交響楽団、同合唱団
マリア・カニーリャ（ソプラノ：レオノーラ）、ガリアーノ・マジーニ（テノール：ドン・アルヴァーロ）
カルロ・タリアブーエ（バリトン：ドン・カルロ）、タンクレディ・パゼロ（バス：グァルディアーノ神父）
エベ・スティニャーニ（メゾ・ソプラノ：プレツィオシッラ）
サトゥルノ・メレッティ（バリトン：フラ・メリトーネ）、ジュゼッペ・ネッシ（テノール）
リアーナ・アヴォガドロ（メゾ・ソプラノ）、エルネスト・ドミニチ（バス）、ダリオ・カゼッリ（バス）
録音：1941年5月、トリノ（モノラル）
DOCUMENTS【ドイツ輸入盤】
第二次世界大戦中の1941年に録音されたトリノの放送局のオーケストラと合唱団による「運命の力」の全曲盤。当時ミラノ･スカラ座で活躍していたカニャーリやマジーニなどイタリアを代表する名歌手たちを起用した正統的な｢運命の力｣であるとともに、指揮者ではなく歌手がオペラの主役｣であったイタリア･オペラ全盛期の極めて貴重な記録です。ソプラノのマリア・カニーリャ（1905-79）、メゾ・ソプラノのエベ・スティニャーニ（1904-74）、バリトンのカルロ・タリアブーエ（1898-1978）、バスのタンクレディ・パゼロ（1893-1983）という､イタリアを代表する強力歌唱陣の中でもとりわけ輝きを放つのは、テノールのガリアーノ・マジーニ。贅肉のない雄々しくも悲劇的な歌声をもったこの名歌手の数少ない全曲盤の記録です。イタリアの老舗レーベル｢フォニト･チェトラ｣音源です。なお、対訳は付いておりません。
