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クララ・シューマン/ピアノ協奏曲、ピアノ三重奏曲、ロマンス集

クララ・シューマン(1819-1896):
1-3. ピアノ協奏曲 イ短調 Op.7
4-7. ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.17
8-10. 3つのロマンス Op.22より 第1番 変ニ長調


ヴェロニカ・ヨッフム(ピアノ)
ジョゼフ・シルヴァースタイン(指揮)/バンベルク交響楽団(1-3)
ジョゼフ・シルヴァースタイン(4-10,ヴァイオリン)、コリン・カー(4-7,チェロ)

録音:1988年1月6-8日

クララ・シューマン/ピアノ協奏曲、ピアノ三重奏曲、ロマンス集

価格:

1,884円 (税込)

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TUDOR【スイス輸入盤】

19世紀の最も才能ある女性ピアニストであり、良妻賢母の代表として映画や子供向け伝記漫画にもなっているシューマンの妻クララの作品集です。クララは優れたピアノ教師であった父の指導により、わずか9歳にして演奏会にデビューし、ピアニストとして華々しいキャリアを築いていきました。夫の手前もあってか、クララは自分には作曲能力がないと常々語っていたものの、実際は作曲においても若い頃から抜群に優れた才能の持ち主だった事は明からで、「ピアノ協奏曲 イ短調 Op.7」は弱冠14~16才の頃の作とは思えないほど立派な作品です。1835年にはゲヴァントハウスでメンデルスゾーンの指揮とクララ自身のピアノにより演奏会が行われ、天才少女として広く認められました。もちろん、音楽的に未成熟な部分もありますが、それもまた初々しい魅力ともなっており、オーケストレーションにあたっては付き合い始めたばかりのロベルト・シューマンの助力もあったといわれています。瑞々しく清澄な第1楽章は、いかにも若い乙女の音楽らしいですが、第3楽章はヴィルトォーゾ風にピアノが華麗に活躍する堂々たる音楽です。さらに独創的で面白いのは第2楽章「ロマンツェ」で、ピアノ独奏がショパン風の甘いメロディをソロで長々と引き続け、中間からはチェロ独奏が加わりピアノとデュエットを演奏します。まるでクララとロベルトの睦み合いを表したかのようなロマンチックな音楽は、聴いているこちらが気恥ずかしくなるほどです。
「ピアノ三重奏曲」や「3つのロマンス」は、結婚して母となった後の作で、より完成度の高い成熟した音楽となっており、確かなロマン派保守本流の流れを感じさせます。メンデルスゾーンやブラームス、ヨアヒム、そしてローベルトもクララの室内楽作品をこぞって賞賛し、しばしば演奏しただけあって、女性ならではの優美さや母性を感じさせる温かみが何とも素敵。演奏しているヴェロニカ・ヨッフムは、かの名指揮者オイゲン・ヨッフムの娘で、クララ・シューマンの作品を積極的に紹介し続けているドイツのピアニストです。このアルバムは、クララ・シューマンの「ピアノ協奏曲」の代表的な名演といわれ、長らく愛され続けてる名盤です。

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