エドゥアルト・ブルンナー(クラリネット)、ラインハルト・ゲーベル(指揮)/ミュンヘン室内管弦楽団
録音:2001年
TUDOR【スイス輸入盤】
ジャン・グザビエ・ルフェーヴル(1763-1829)はフランスの音楽家で、パリ・オペラ座のオーケストラのクラリネット奏者であり、パリ音楽院の教授でもあった人物。クラリネットの教則本の著者として今でも知られていますが、クラリネット協奏曲も7曲も作っていることはあまり知られていません。ルフェーヴルを取り上げてくれるとは、マイナーなクラリネット作品の発掘に情熱を傾けるブルンナーならではのイイ仕事ぶり。しかも、ルフェーヴルの曲があまりに素晴らしいことに多くの方は驚かれることでしょう。クラリネットのソロはかなり技術的に難しく、早いパッセージは名人芸といえる面白さがあります。まるで一流のヴァイオリン協奏曲を聴いているかのような流暢な旋律と格好いいオーケストラの伴奏は聴き応え抜群です。何かいいクラリネット協奏曲はないかと新鮮な出会いを求めている方にぜひオススメしたいアルバム。