1-4. アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974)/フルート協奏曲
5-7. クロード・パスカル(1921-)/フルート協奏曲
8. レイモン・フランソワ(1943-)/フルートと管弦楽のための「葦」
9-11. モーリス・ティリエ(1906-1972)/フルート協奏曲
ベノワ・フロマンジェ(フルート)、クリストフ・ポッペン(指揮)/ミュンヘン室内管弦楽団
録音:1999年
TUDOR【スイス輸入盤】
現代フランス作曲家たちのフルート協奏曲集で、有名なジョリヴェ以外は滅多に聴くことができないものばかり。現代とはいってもそこはやはりフランスらしい伝統が息づいており、ちょっぴり攻撃的なジョリヴェを除いては、むしろロマンチックでわりあい聴きやすいものばかりです。とりわけパスカルやティリエの作品はふんわり甘い上等のお菓子のような心地よい作品です。ソロを吹いているフロマンジェは、フルートを吹いているブノワ・フロマンジェは、巨匠ランパルの愛弟子で、パリ音楽院の学生時代からプロとして活躍しており、長らくバイエルン放送交響楽団の首席を務めていたほどの実力者です。最近評判の高いポッペンの伴奏も瑞々しい表情ですばらしい。